2008年02月25日 14時00分

アカデミー賞『ノーカントリー』4冠 デップは受賞逃す

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 『第80回アカデミー賞』の授賞式が日本時間の25日(月)、米ロサンゼルスで開催され、各賞の最優秀作品、受賞者が発表された。『ノーカントリー』が「最優秀作品賞」含む計4部門を制覇、主演男優賞にノミネートされていたジョニー・デップはオスカー獲得を逃した。

 本命無き大混戦と評された今回のアカデミー賞。「最優秀作品賞」を見事獲得したのは、ジュエルとイーサンのコーエン兄弟監督による『ノーカントリー』だった。麻薬密売に絡み大金を手にした男が、非情な殺し屋からの逃亡劇を描くサスペンスで「作品賞」「監督賞」「助演男優賞」「脚色賞」の4部門を制覇し、今年のオスカーの話題を独占した。

 そのほか「最優秀主演男優賞」には『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』で冷徹な石油王を演じたダニエル・デイ・ルイスが2度目の受賞。ルイスは「自分がナイトになれる瞬間がきたね。(オスカー像を見ながら)見事なハンサムな像を頂いて本当に嬉しいよ」と満面の笑み。主演映画『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』で3度目の主演男優賞にノミネートされていたデップはオスカー獲得ならず、次回へと持ち越しとなった。

 一方、「最優秀主演女優賞」には、『エディット・ピラフ〜愛の賛歌〜』で47歳の若さでこの世を去った不世出の歌姫、エディット・ピアフ役を演じたマリオン・コティヤールが初ノミネートで受賞。コティヤールは「私の人生を変えてくれた。皆さん本当にありがとう! この町には本当に天使がいるようだわ」と涙ながらに語った。

 「最優秀助演男優賞」は、映画『ノーカントリー』でおかっぱ頭で非情な殺人鬼を怪演したスペインを代表する演技派俳優のハバエル・バルデムが受賞。「最優秀助演女優賞」は、映画『フィクサー』で主演のジョージ・クルーニーの宿敵役を熱演したティルダ・スウィントンが初ノミネートにして見事オスカー像を獲得。

 また「外国語映画賞」は『ヒトラーの贋札』(ステファン・ルツォヴィッキー監督/オーストリア出品作品)が選ばれ、主演映画『モンゴル』(セルゲイ・ポドロフ監督/カザフスタン出品作品)がノミネートされていた浅野忠信は、惜しくも最優秀賞を逃す結果となった。

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