2008年08月28日 17時00分

出産・結婚のギフト、“体重”がキーワードに

■その他の写真はこちら

 近年、命の誕生の喜びや感謝の気持ちを重さで伝える“体感ギフト”に注目が集まっている。出生時の体重と同じ重さのぬいぐるみ「体重ベア」は、今や結婚式で新郎新婦が両親に贈呈するアイテムの定番に。同様に、生まれた時の体重と同じ重さの米を贈る『だっこ米』も、出産内祝いとしてヒットしている。ビジュアルや用途以外にも、プラスアルファの付加価値がついたギフトは、今後ますます増えていきそうだ。

 体重ベア専門サイト『サンクステディベアドットコム』を運営するドリーム・ワークショップでは現在4種類の製品を販売。出生時の体重を忠実に再現するため、同社では合成樹脂のペレットを使っているという。価格はグラム単位で調整できるタイプのもので1体1万6500円から。新郎新婦の2体分を注文すると3万円を超えるが、「ここまで育ててくれたことに対する感謝の思いを、体で感じてほしい」という気持ちを込めてオーダーする人が多い。

 また、赤ちゃんの顔をプリントした袋に出生時の体重分の米を詰めた『だっこ米』は、徳島県の米小売業社・舛屋が販売するオリジナル商品。平均1万円といわれる出産祝いのお返しに最適な価格(4980円)である点、そして「遠方に住む親戚や友人にも、誕生したわが子を“だっこ”してほしい」という思いを伝えられる点が人気の理由だ。中に詰める米は新潟県産のこしひかりか、数量限定の徳島産減農薬こしひかり「清水美人」。届いた時のインパクトと“おいしく食べられる”というお得感で評判となっている。

 結婚式や出産などの“人生のイベント”に、オリジナリティーを求める人は多い。これら商品がヒットした要因は、ギフトを手にした時に感じる“リアルな重さ”にあるようだ。

今月の写真ニュース一覧をみる

CS編集部 Facebook オリコン日本顧客満足度ランキングの調査方法について