2009年08月05日 14時00分

『ノルウェイの森』の発行部数1000万部突破

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 作家・村上春樹氏の長編小説『ノルウェイの森』(講談社)の国内総発行部数が、5日に増刷を行ったことで上下巻合計1000万部を突破したことが明らかになった。同作は1987年に発表された村上氏の代表作品で、2010年には松山ケンイチ菊地凛子を主演に同作の映画が公開されることでも話題になっている。

 発行元の講談社によると、同作は単行本、旧版・新版の文庫本が発行されているが、今回文庫本の上巻を6万部、下巻を5万部増刷したことで、総計1000万3400部に達したという。同作は主人公と友人の恋人を軸に、青春の葛藤や恋心、喪失感、死生観、成長などが描かれた作品。欧米、アジア圏など多数の言語で翻訳され、国内外で読まれている。

 同作の映画化以外にも、今年2月には村上氏がイスラエルの文学賞『エルサレム賞』を欧米言語以外の作家として初受賞し、今年5月に発売された5年ぶりの新作『1Q84』(新潮社)が早くもベストセラーになるなど、同氏の作品への注目度がひときわ高まっている中での1000万部突破となった。

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