2010年02月11日 10時00分

禁煙を決意する瞬間、鍵は「値上げ」よりも「家族のため」

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禁煙を継続させる秘訣とは? 

■「禁煙」を決意する瞬間は?

 2003年に施行された「健康増進法」。これを機に駅のホーム、飲食店などの公共の場ではもちろん、会社のデスクで“一服”とはいかなくなった。最近では全面禁煙という建物が多く、タバコをやめたという人も多いのでは? そこで、ORICON STYLEでは「禁煙を決意した、または決意する瞬間」についてアンケートを実施したところ、“値上げ”や“喫煙場所の制限”といった喫煙制度よりも、 “健康”を意識したときが大半だった。しかし、自分自身の健康面を理由に禁煙を継続させる人は意外と少数だが、家族、特に子どもの誕生を理由として挙げた人の決意はかなり固い様子。「禁煙4年目。家族が病気になり、“願掛け”としてやめた」(福岡県/30代/男性)と、家族を思う気持ちが“生涯禁煙”の鍵となっているようだ。

 過去の“禁煙を決意した瞬間”で、男女ともに目立った意見が【家族のため】だった。「お腹の子供の考えると止めざるを得ないなぁっと思った」(静岡県/30代/女性)や「子どもができた」(福井県/20代/男性)と、子どもの誕生が大きなきっかけとなっている。なかには「やめなきゃ 別れる。タバコと私のどちらが大事?」(愛知県/40代/男性)とパートナーから迫られたというエピソードも届いた。

 そして、今後さらに愛煙家たちを悩ませることになりそうな【増税】や【値上げ】が、おそらく禁煙のきっかけとなると予想する人も多い。「500円になったら、吸えない」(北海道/30代/男性)、「値段が上がってお小遣いでは買えなくなった時」(神奈川県/30代/男性)という切実な“懐事情”を明かす人や、中には「1箱が1000円を超えたら無理。その法律を恨みます」(福岡県/20代/男性)との恨み節も聞こえてきた。

 しかし一方では、これまでタバコの増税の度に禁煙を誓ってきたが「三日目には失敗する……の連続」(北海道/30代/男性)という失敗談も続々と寄せられている。金銭面に限らず「喫煙中にのどの痛みを感じたりする時はやめようと思う。が、良くなると吸ってしまう意志の弱さ」(東京都/40代/女性)、「友達が禁煙したときに、よし私も!! と毎回思うが、1本も減らすことなく、また次の友人の禁煙話を聞いている」(埼玉県/40代/女性)と、元の木阿弥にもどってしまうようだ。

 今年の10月からはタバコの増税もスタートし、益々禁煙を検討する人も多いだろう。しかし、長年“息抜き”として嗜んできたタバコをすっぱりとやめることが果たして本当に出来るのか?確固たる決意で臨むには、やはり値段や自身の健康面ではなく、家族や友人など“他者への思い”が必要となるようだ。

【調査概要】
調査時期:2010年1月21日(木)〜1月25日(月)
調査対象:合計750名(自社アンケート・パネル【オリコン・モニターリサーチ】会員20代〜40代の男女、各125名)
調査地域:全国
調査方法:インターネット調査



>>社会人コラム【働きビト】
■たばこ1箱の妥当額、喫煙・非喫煙で大差



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