2010年12月06日 15時45分

クリスティーナ・アギレラ、女優として初来日「公開日は私の誕生日よ」

(左から)スティーブン・アンティン監督、クリスティーナ・アギレラ (C)ORICON DD inc.  [拡大する]

(左から)スティーブン・アンティン監督、クリスティーナ・アギレラ (C)ORICON DD inc. 

 米人気歌手クリスティーナ・アギレラ(29)が3年半ぶり7回目の来日を果たし6日、都内ホテルで会見を開いた。今回は、初主演した映画『バーレスク』のプロモーションが目的で、女優としては“初来日”。スティーブン・アンティン監督、共演のクリスティン・ベル、カム・ジガンデーらとともに会見の席に着き、「映画が公開される18日は、私の誕生日なのよ」と上機嫌に話し始めた。1980年生まれのアギレラは、公開日当日に30歳になる。

 同作は、4年ぶりのニューアルバム『バイオニック』も好調なアギレラと、オスカー&グラミーW受賞で映画界、音楽界の頂点を極めたエンターテイナー、シェールの7年ぶりの映画出演が話題のミュージカル・エンターテイメント。地方から歌手になる夢を追いかけて大都会ロサンゼルスにやってきたアリ(アギレラ)が、テス(シェール)が経営するバーレスククラブで働き始め、その抜群の歌唱力で成功していく。

 バーレスクは、ストリップと同じものだと一般的に誤解されているところがあるが、セクシーでゴージャスなダンスを象徴とする独自の芸術様式を持つ、歌あり、踊りあり、物語あり、パロディありの大衆のためのバラエティショー。アンティン監督は「現代的なストーリーでミュージカルの黄金時代のような映画を、本来のバーレスクのスピリットに忠実な作品を作りたかった」。

 初めての演技に加え、バーレスク・ダンスにも挑戦したアギレラは「とてもキレイに画は撮れているけれど、17、18時間も撮影していた後の私たちの足はマメやアザだらけで、とてもセクシーとは言えなかったわ」と過酷な撮影を振り返り、「私は歌手。声を出すのが仕事。2歳から踊っているようなプロのダンサーたちに混じって踊るというのは、精神的に恐かったし、チャレンジだった。でも、この映画のおかげでいろいろダンスのテクニックを覚えることができたので、アーティストとして今後のステージに生かしたいと思っています」と話した。

 そんな女優アギレラについてアンティン監督は「歌手としての才能は誰もが認めるところだが、演技も初めてなのに全打席でホームランを打ってくれた。撮影に入ったばかりの時は彼女自身が疑っている部分もあり、映画作りのプロセスにも慣れていなかったけれど、みるみる水を得た魚のように生き生きしだして、アリというヒロインに命を吹きこんでくれた。僕も満足し、安堵感を覚えているが、何よりも彼女も満足してくれてよかったです」と語った。

 海外ドラマ『ヴェロニカ・マーズ』で3シーズン、女子大生探偵の主人公として主演し、日本でも顔の知られたクリスは、「最初は出演を躊躇(ちゅうちょ)したわ、アメリカではストリップに近いイメージがあったので、私にできるか不安があった。いつもいい子の役が多くて、それは私がブロンドヘアーでいい子だからかもしれないけど(笑)、今回の道徳的に破綻している意地悪な役柄も演じていて楽しかったわ。それにクリスティーナ、シェールと共演ができると聞いて、断る理由は何もなかった」と話した。

 アギレラは共演したシェールとの思い出を「(映画の撮影現場では)私は新人だったので、どうしていいかわからないこともあった中、彼女は期待以上の存在感で、温かい人柄で、毎朝私をハグで迎えてくれました。とても正直な方で褒めてくれる時は本心から褒めてくれた。彼女から多くを学びましたし、その瞬間、瞬間を大事に演じること、役になりきること、勘に頼ることなどを教わりました」と語っていた。

 映画『バーレスク』は12月18日(土)より全国で公開。

⇒ 映画『バーレスク』予告編はこちら

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