2011年06月16日 15時25分

アメリカ人が『パイレーツ』より“二日酔い”映画を愛する理由

まさに映画史の残る大事件!  (C)2011 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND LEGENDARY PICTURES  [拡大する]

まさに映画史の残る大事件!  (C)2011 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND LEGENDARY PICTURES 

【動画】映画『ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える』

 2009年公開の大ヒット・コメディ映画の続編『ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える』が、公開から18日間(5/26〜6/12)で累計興行収入2億1600万ドルを突破し、一週前に公開されたジョニー・デップ主演の人気シリーズ『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命(いのち)の泉』の24日間(5/20〜6/12)の累計興行収入2億877万ドルを抜いて、今年度の興行成績第1位に躍り出た。同作は、二日酔いから目覚めると、とんでもないトラブルに巻き込まれていた男友達4人組のドタバタ劇。何がそんなに受けているのか…。

 5月26日より3615館で公開された同作は、5月27日公開の『カンフーパンダ2』や前週1位の『パイレーツ〜』を抑え、初登場1位を記録。前作『ハングオーバー!消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』を上回る数々の記録を打ち立て、全米で社会現象的な盛り上がりを見せている。

 日本では7月1日(金)より劇場公開を控える。主演のブラッドリー・クーパー(『バレンタインデー』『特攻野郎Aチーム』などに出演)はまだしも、『パイレーツ』のデップやペネロペ・クルスに相当するビッグネームが出演しているわけでもない。全米での猛烈な“二日酔い” 熱は日本にも広がるのか。配給元のワーナー・ブラザース映画の宣伝プロデューサーを直撃したところ、「見事! 海賊を二日酔いにさせました!!」と意気揚々に大ヒットの要因を分析する。

 「アメリカでは『もう見た? まだ見てないの?』と話題に出るくらい、社会現象化しているようで、今や『ハングオーバー!!』は、国民的な映画になりました。また、公開前の動物愛護団体PETAから抗議、米映画協規定違反が発覚、著作権侵害により公開差し止めを求める訴訟を起こされる…などなど、『ハングオーバー!!』らしい珍事件も効果があったのかもしれません。二日酔いは、万国共通! 二日酔いの失敗は、誰もが一度は経験することです。アメリカだけでなく、世界中でも大ヒット中で、日本中にも笑いを届けます」。

 スキャンダルを逆手に取って人々の関心を喚起させ、劇場に足を運んだ観客に笑いと共感を与えて、作品が応えた。その内容たるや、“18歳以下にはふさわしくない”シーンの連続とあって、日本では本編をそのまま上映するとR18+(18歳未満の鑑賞を禁止)になってしまうデメリットを考慮し、修正を入れたR15+(15歳未満の観賞を禁止)で上映される。なお、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズ限定で、無修正&ノーカットの『オトナ限定 R18+無修正バージョン』が同時公開される。

 同作の舞台は、アジア最大のリゾート地。仲間のひとりが、結婚を迎えついに年貢の収め時。異国での記念すべき結婚式前々夜、ロサンゼルスからやってきた悪友4人組にとって、それは独身最後を祝う忘れられない夜になるはずだった。しかし翌朝、二日酔いから目が覚めると、部屋はメチャクチャ。式を終えた新郎の顔には刺青(タトゥー)がガッツリ入っており、何故か花嫁の弟は消え、代わりにベストを着たサルがいた。昨日の記憶がない。あげく髪も、パンツもない。それでも迫る結婚式。残された数々の手掛かりを頼りに、彼らは失われた記憶と、花嫁の弟を取り戻すことができるのか!?

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