2012年02月23日 14時11分

楽曲データの音質も向上 iTunes Storeの新機能とは?

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クラウド化されたほかさまざまな新機能の投入で利便性が増したiTunes Store

 iTunes Storeで購入した楽曲をアップルのサーバー「iCloud」に預け、複数のデバイスでダウンロードできるアップル社のサービス『iTunes in the Cloud』がついに日本でもスタートした。これと同時に楽曲データの音質が向上したほか、日本のiTunes Storeにさまざまな機能が追加されている。米国アップル社のカナダ&アジア太平洋地域担当シニア・ディレクターであるピーター・ロウ氏がそのさまざまなサービスを紹介してくれた。

◇クラウド化、3G回線でより便利に

 今回日本でも導入された『iTunes in the Cloud』。アップルIDでログインしiTunes Storeのトップページにある「購入済み」をクリックすると、PCやiPhone、iPod touch、iPadなどで購入した楽曲が一元管理されている。これまでPCで購入した楽曲をiPod touchで聴く場合、iPod touch をPCにつなぎ手動で操作する必要があった。しかし今後はiTunes Storeにつなぐだけで、手軽にインストールすることができる。

さらに、iPhoneのiTunes Storeでは「着信音」を購入できるようになったほか、Wi-Fiのほかに3G 回線でも直接購入できるようになった点も、着信音楽と3G回線が発達している日本では大きなポイント。また、これまで同ストアでは取り扱いがなかったソニー・ミュージックの楽曲も一部配信されるようになっている。

◇ “重複買い”しなくて済む新機能も追加

 楽曲データ自体も音質が向上した。これまでiTunes Storeで販売している音楽データのフォーマットは「128 kbps AAC」だったがさらに音質が良い「256kbps AAC」に変更されている。また、アーティストがiTunes用にマスタリングしなおした『Mastered for iTunes』も登場。音にこだわりがある人には朗報だ。

 また、音楽配信サービスの魅力は“アルバムの中の曲を1曲だけ買う”ことができる点にあるが、一部の曲を購入後、アルバム全部が欲しくなった時に、事前に買っていた曲を“重複購入”してしまう点が難点だった。しかし新機能『コンプリート・マイ・アルバム』を使うと、すでに購入した曲の金額がアルバムの価格から差し引かれるため、二重購入しなくて済むようになっている。

 これら新サービスは22日よりスタート。

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