2012年07月05日 18時28分

夏休みの旅行、国内外共に過去最高に 国内は前年比2.3%増の7431万人、海外は272万人

データ出典:JTB『2012年夏休み(7月15日〜8月31日)の旅行動向』 [拡大する]

データ出典:JTB『2012年夏休み(7月15日〜8月31日)の旅行動向』

 JTBは5日、夏休み期間(7月15日〜8月31日)の旅行動向見通しを発表した。それによると、国内旅行人数は前年比2.3%増の7431万人。海外旅行は4.6%増の272万人で、調査を開始した1969年以来、過去最高となった。同社は旅行人数増加の背景に、国内線LCC就航や各航空会社の路線・座席供給量の拡大、円高があると分析している。

 昨年は東日本大震災の影響で夏の旅行者数は大幅に減少したが、今年は消費者の旅行意欲も回復。調査対象期間を現在のものにした2000年以降では過去最高となったほか、調査対象期間は7月1日〜8月31日としていた1999年までの推計値も上回った。

 国内の人気エリアは東京スカイツリーやダイバーシティ東京、渋谷ヒカリエなどの新スポットで賑わう東京。また、復興キャンペーン「東北観光博」を展開している東北も観光客が戻りつつあり、夏祭りや世界文化遺産に登録された平泉のほか、東北4大祭りの「青森ねぶた祭り」「秋田竿燈まつり」「仙台七夕まつり」「山形花笠まつり」や「大曲の花火」など、東北各地で開催される夏祭りや花火大会への集客が期待される。

 海外旅行はハワイ、グアム・サイパンのほか、アジア方面の人気が高い。また、ロンドン五輪の影響もあり欧州への旅行客も伸びている。なお、同社の予約状況によると、欧州やハワイへの出国ピークは8月11日(土)、アジア方面は8月12(日)だが、「料金帯の安い時期を狙って出発時期をずらす動きも年々定着してきている」(同社)という。

 同調査は今回で44回目。航空会社の予約状況、1200人から回答を得た旅行動向アンケート、JTBグループの販売状況、業界動向から推計している。

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