キム監督と小林よしのり氏も現状に憤慨 映画『チベットチベット』トークショー

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 中国のチベット政策に疑問を投げかけるノンフィクション・ロードムービー『チベットチベット』の舞台挨拶がこのほど都内で行われ、人気コミック『ゴーマニズム宣言』でもお馴染みの漫画家・小林よしのり氏とキム・スンヨン監督がチベット問題に対して意見を交わした。小林氏は「チベットの人が置かれている境遇を今作を通して観て、このままでいいのかという憤りがわいてくる」と話し、キム監督も「チベット問題は、世界が抱える様々な問題の縮図、お手本になる」と身近な問題にも置き換えられるとした。

 在日コリアン3世のキム監督が、ビデオカメラ片手に世界旅行する途中で遭遇した、チベット問題の“事実”を捉えた同作。チベット亡命政府の協力のもと、ダライ・ラマ14世への同行取材を敢行し、失われてゆく精神文化と自然の様子をドキュメンタリーとして収めた。

 以前からチベット問題に関心があったという小林氏は、同作の公開初日に一般客として足を運んでいたという縁からこの日の舞台挨拶にゲスト出演。「一気にのめり込んでしまった。驚いたのは、亡命してきた僧がダライ・ラマ14世を謁見しているのを撮っていること。普通は見られない映像がそこにはある。この作品は、チベットがどういうものかを知らせる政治的役割も越えている」とキム監督の取材手腕を絶賛。その一方で自身について「人前に現れないと、(作品で)傲慢ばかり言っているから」と自虐的に笑いを誘った。

 キム監督も同作について「現在も不妊手術をされている女性がいたり、人権の抑圧が行われているから僕は立ち上がったんです」と撮影に及んだ理由を明かし、未だにチベット人亡命者が後を絶たない現状を含めて「チベット問題を身近な問題として感じてほしい。他人事と思わないで」と呼びかけていた。

 『チベットチベット』は今月27日(金)まで東京・渋谷アップリンクXにて上映中。

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