2009年01月24日 06時00分

ナレーター・下條アトム、“ウルルン口調”「出会ったぁ〜」の誕生秘話語る

「世界ウルルン滞在記」DVD発売記念トークショー付き上映イベントに登場した下條アトム  [拡大する]

「世界ウルルン滞在記」DVD発売記念トークショー付き上映イベントに登場した下條アトム 

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 昨年9月に放送13年半の歴史に幕を閉じたドキュメンタリー番組『世界ウルルン滞在紀』で「出会ったぁ〜」など、独特な口調を生み出したナレーションの下條アトムが23日(金)、同番組のDVD発売記念イベントにゲストとして出席。「自分の人生すべてをウルルンに費やした」と語った下條は、“ウルルン口調”と親しまれた口調の誕生秘話について告白。そこには同番組に出演した688人のタレントが104の国と地域で出会った感動体験を共に歩み続けた下條の姿があった。

 下條曰く、番組開始当初はあの“ウルルン口調”ではなかったとのこと。ならば、誕生のきっかけは何だったのか――下條は口を開き「サポーターの気持ちでやってたんです」と誕生までの心情の変化を事細かに告白した。

 「リポーターやスタッフが過酷なことをして、ホントに大変な思いをしてる時に、僕は暖房や冷房が効いた中で(ナレーターの収録を)やってる。それが辛くなった」と現地の過酷な映像を未編集の状態でのぞいてきた下條にとって、感情移入しない訳にはいかなかったという。「気持ちを張って『出会ったぁ〜』と言わないと、気が済まなかった。頑張れ、頑張れと思ってやってましたね」と、ナレーター人生をかけて一言一言に言霊を吹き込むことで生まれたのが“ウルルン口調”だった。

 長年続いてきた番組が終了し、DVDとして復活することについて下條は「もっと作っていきたかったけど、テレビと違った形で残せるのは嬉しい」と目尻を下げる。ブレイクする前の小栗旬や上地雄輔らの体験記が、未公開映像を追加されて納められており「テレビの時より好き。何気ない所も含まれているし、これこそホントのウルルン滞在紀だと思う」と出来に自信をのぞかせた。

 同イベントではバラエティ番組『リンカーン』のコーナー『世界ウルリン滞在紀』で下條のモノマネをしているお笑いタレントのイジリー岡田と初共演。岡田に対し、下條は「自分の家で『ウルリン滞在紀』を見た時、似ててヤバイなと思った。俺ってこんなしゃべり方してるんだ、と思いましたよ」と本家も脱帽だったことを明かし、笑いを誘っていた。

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