Kiss-FM KOBE経営破たん 番組放送は当面継続

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 兵庫県、大阪府周辺を対象としたFMラジオ局「Kiss-FM KOBE」が28日に神戸地裁へ民事再生法の適用を申請したと帝国データバンクが30日、発表した。負債総額は現時点で6億7000万円。今後はラジオ番組放送を継続しながらスポンサーを募り、新会社に事業を譲渡する事を目指すとともに放送免許の承継も総務省に求める。今日午前には、債権者説明会が行われている。

 『Kiss-FM KOBE』は1989年12月に設立、翌1990年に全国で34番目となる独立局を開局した。当初は自社制作番組を中心に放送を行い1995年の阪神・淡路大震災発生時には生活情報を多言語に訳して在住外国人に情報提供を行った。2003年2月には業績悪化を理由に全国FM放送協議会(JFN)に加入。エフエム東京から番組供給を受けて一時は業績を盛り返し、大阪や姫路にもサテライトスタジオを設置するなど“地元局”としてアピールしてきたが、昨今の不況の影響からライバル局、インターネットとの競合が激化して広告売上が減少、資金繰りが悪化した。

 今回の一件は、今年2月に地元紙が同局の粉飾決算の疑いを報道したことが発端となった。その後、旧取締役全員の解任を決議し、新たな経営陣のもと自主再建を目指して経営状況を精査していたが、過去の“売上水増し”が続々と発覚するなどずさんな経営状態が露呈し、自主再建を断念した。また、粉飾決済などで「社会的信用を失墜させた」という点から、JFNより4月30日付で除名されることも決定。JFNの除名は自主的に退会した社を除くと、今回がはじめてだという。

 京都放送(KBS京都)、エフエム九州に続く3社目となった今回の放送事業者の経営破綻。内部事情をよく知る在阪ラジオ局関係者によると「1年前ほどから出演するDJへのギャラ支払いが滞り始めて、番組制作の委託先にも同様の現象が多発していた。JFN加入後は、平日の夕方の帯番組を中心に自社枠をしぼったり、DJや制作スタッフ自らスポンサー探しに奔走して、何とか番組を潰さないように維持してきた。だが、状況は一向に改善しないまま。ここ半年間で、これまで局を支えてきた人間が次々と離れていきましたよ」。番組聴取者を局名に合せて“キスナー”と呼び、数々の独自戦略で新境地を開拓してきた同局だけに、一刻も早い再建が望まれている。

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