講談社100%出資の新会社「星海社」発足 WEBサイト中心の出版確立へ

会見に出席した(左から)講談社の野間省仲代表取締役副社長、新会社の杉原幹之助代表取締役社長と太田克史副社長 (C)ORICON DD inc.  [拡大する]

会見に出席した(左から)講談社の野間省仲代表取締役副社長、新会社の杉原幹之助代表取締役社長と太田克史副社長 (C)ORICON DD inc. 

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 出版大手の講談社は7日、同社が100%出資する新会社・星海社を発足したことを発表した。都内で行われた設立記者会見には新会社の杉原幹之助代表取締役社長と太田克史副社長、講談社の野間省仲代表取締役副社長が出席。杉原社長はWEBサイトを中心とした出版の確立を目指すとし、「3年以内の実現を目処に“新しいテキスト・エンタテインメントの創出”にチャレンジしていく」と抱負を語った。

 新会社は、101年の歴史を持つ講談社の社是「おもしろくてためになる」を受け継ぐとともに「人生のカーブを切らせる」出版を理想に掲げ、日本をはじめ東アジアへの展開も視野に入れていく。主な事業の柱は、デジタル事業、出版事業、イベント事業の3つ。そのなかでもWEBに注力し、近未来の編集者像、作家、作品を提案していく。

 出版業界が低迷し巨大な転換期を迎えている昨今に、紙のみならず、新しいテクノロジーの力を加え、出版の垣根を越えた文化の立ち上げを目指すという「星海社」。太田副社長は「雑誌を主体とした出版社にはならない。今、紙で『週刊少年ジャンプ』(集英社)を凌ぐものを作ろうとするのは、難しいと思うが、デジタル上で『週刊少年ジャンプ』に負けないような存在感を発揮する雑誌的なものを作ることは可能だと思う。紙以上に活字の面白さを伝えることができる技術に取り組んでいけるサイトにできると思う」とWEBにおける可能性の広がりに期待を込めた。

 新人発掘にも力を入れる。太田副社長は、文芸主体の新レーベル『星海社FICTIONS』において「新人賞についてユニークな試みをしたいと思っている。四半期、半年かで売り上げを公開し、売り上げの1%を新人賞の原資に当てようと思っている。読者の情熱を創作者の情熱に変えたい。『星海社FICTIONS』を買う読者は、このような小説をもっと読みたいと思って買う。その読者の気持ちの1%が原資になるようにしていく」と構想を明かした。

 今年9月にはWEBサイト「最前線」をプレオープンし、小説、漫画、ウェブならではのコンテンツを無料で読者に提供する発信メディアを展開。新レーベル『星海社FICTIONS』、文庫をそれぞれ今年11月に販売させる予定で、コミックス、新書は来年春にスタート予定。デジタルと紙をつなぐための“基地”となる『星海社BOOKCAFE』を2011年内に起こすなど、新ブランドの構築に注力する。

 また、2011年度は30〜40点の書籍刊行を予定し、9割以上が紙の出版物の売り上げになると予測しており、5年後には「出版業界のスタンダード」を見据え、5年後の売り上げ目標は50億円に設定すると発表した。原価計算から印刷、製本などの制作業務面、部数決定から物流、在庫管理といった販売面は講談社に業務委託していく。

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