バイクの盗難保険は必要か?入ったほうがいい人を解説

バイクの盗難保険は必要か?入ったほうがいい人を解説

バイクの盗難保険は、バイクの盗難リスクに備えるための保険です。万が一バイクが盗まれてしまったときに、同等のバイクを購入するための費用が補償されます。しかし、対人補償保険や対物補償保険などと比べ、盗難保険は必要かどうか悩む人も多いようです。

バイクの盗難保険に加入する必要があるかどうかは、それぞれの人の考え方や状況によって異なります。今回は、バイクの盗難保険の概要やバイク盗難の現状、盗難保険に加入したほうがいい人と加入しなくてもいい人の特徴について見ていきましょう。

バイクの盗難に備えるバイク盗難保険

バイクは車と比べて運びやすいことから、盗難のリスクが高いとされています。人気の車種の場合は、よりそのリスクが高くなります。車なら車両保険に加入していれば盗難の補償が受けられることがありますが、バイクの車両保険では盗難を補償対象外とする保険会社がほとんど。こういったときに頼りになるのが、バイクの盗難保険です。

バイクの盗難保険とは、バイクの盗難に備えるための保険です。加入していれば、万が一バイクを盗まれてしまったときに、盗まれたバイクと同等のバイクを再購入するための費用が補償されます。
なお、バイクのパーツのみが盗難に遭った場合、補償されるかどうかは保険会社によって対応が異なるため、確認しておくといいでしょう。

バイク盗難の現状

警察庁の「犯罪統計資料(令和5年1月〜12月分【確定値】)」によると、2023年のバイクの盗難件数は、認知されているだけでも9,946件でした。
バイクの盗難件数は、2022年から2023年で2,000件以上増加しています。一方、検挙数は減少しており、そもそも検挙率も20%以下と高くありません。加害者が見つかって弁済を求められるケースはごくわずかだと考えられ、残念ながら泣き寝入りに終わってしまう可能性が高いでしょう。バイクの盗難に備える必要性がわかります。

■バイク盗難の認知件数と検挙数

2022年

2023年

認知件数

7,913件

9,946件

検挙件数

1,458件

1,717件

検挙率

18.4%

17.3%

※警察庁「犯罪統計資料(令和5年1月〜12月分【確定値】)」

バイクの盗難補償の種類

バイクの盗難を補償する方法としては、単体のバイク盗難保険に加入するほかに、任意のバイク保険に盗難補償の特約をつける、バイクのメーカーが提供する盗難補償サービスに加入するなどの選択肢もあります。

ただし、補償内容や保険金額、手続きの方法やアフターサービスなど、さまざまな項目から選びたいのであれば、単体のバイクの盗難保険がおすすめです。現在加入しているバイク保険やバイクのメーカーを問わず加入でき、自分に合った補償内容を検討できるでしょう。

バイクの盗難保険に入ったほうがいい人

バイクの盗難保険に入ったほうがいい人

事故によるバイクの損害には万全の備えをしていても、盗難への備えとなると必要か悩む人は多いようです。バイクの盗難保険は誰でも絶対に入るべきとは言い切れませんが、下記にあてはまる人は、バイクの盗難リスクが高いと考えられます。盗難保険への加入を検討してみてください。

新車でバイクを購入した人

新車で購入したバイクは、状態が良く走行距離も短いため、市場価値が高くなります。転売で利益を得やすいことから、盗難被害に遭うリスクが高いといえるでしょう。万一に備えて、バイクの盗難保険に加入しておくと安心です。

市場価値の高いバイクに乗っている人

市場価値の高いバイクは高値で転売できますから、その分盗難リスクも高くなります。盗難保険への加入を検討しましょう。そもそも、保険は自己負担が難しい高額の損害に備えるものですから、市場価値の高いバイクに乗っている人ほど加入の必要性は高くなります。

ローンが残っている人

バイクのローンが残っている状態で盗難被害に遭うと、バイクを失ったまま、ローンの返済だけを続けなければならなくなります。買い直すにしても、残債があると新たなローンを組めなかったり、金銭負担が大きくなりすぎたりする可能性があるでしょう。費用負担を軽減するためには、盗難保険への加入がおすすめです。

毎日バイクに乗っている人

通勤や通学などで毎日バイクを使用している人は、盗難被害に遭うと日常の交通手段を絶たれてしまいます。早急に代わりのバイクを購入する必要があるため、盗難保険に加入しておくことで、買い直しの費用負担を軽減できます。

セキュリティ対策に不安のある人

日頃、バイクを停めている駐車場のセキュリティが十分でないと、盗難リスクが高くなります。自宅や勤務先など、バイクを停める機会が多い場所のセキュリティについて確認してみましょう。不安がある場合は、盗難保険に加入しておくことで万が一の事態に備えられます。

なお、バイクの盗難保険に加入しても、「施錠し忘れた」など本人の過失がある場合は、保険金が支払われない場合があるため注意してください。

バイクの盗難保険に入らなくてもいい人

支払う保険料に対してメリットが限定的な場合、バイク保険に加入するメリットを感じにくい場合もあるでしょう。下記に該当する人は、バイクの盗難保険の加入はあまり必要ないかもしれません。

市場価値があまり高くないバイクに乗っている人

年式の古いバイクなど市場価値が高くないバイクに乗っている人は、バイクを盗まれるリスクがそれほど高くありません。また、万が一盗まれてしまったとしても、被害額が大きくありませんから、盗難保険の必要性は低いでしょう。

保険料を抑えたい人

バイクの盗難保険に加入するためには、補償内容に応じた保険料を支払うことになります。できるだけ固定費を減らしたい人や、万一の備えよりもバイクのカスタムなどにお金をかけたい人は、無理に盗難保険に加入する必要はない可能性があります。

万全なセキュリティ対策を行っている人

窃盗犯は、できるだけ簡単に盗めるバイクを狙います。セキュリティ対策の整った駐車場に停めているバイクや、アラームや防犯カメラなどの設備を整えているバイクは、それだけ盗まれにくくなるでしょう。盗難保険の必要性も、セキュリティに不安がある場合に比べて低くなります。

バイクの盗難保険が必要かどうかは考え方やバイクの状態によって変わる

バイクの盗難保険は、万一に備えられる便利な保険です。しかし、誰でも絶対加入すべきという保険ではありませんから、保険料と受けられる補償、自分のバイクの盗難リスクなどを鑑みて加入を検討してください。盗難保険の保険料は、保有しているバイクの種類や金額によって大きく変わるため、まずは愛車の保険料を確認するところから始めてみましょう。

バイク保険に加入中で盗難保険を検討する際は、バイク保険もあわせて見直してみてはいかがでしょうか。バイク保険を見直すことで、現在より保険料を抑えられたり、最適な補償を選び直す機会にしたりすることができます。
オリコンでは、日本最大級の規模で調査を行い、毎年「バイク保険 オリコン顧客満足度ランキング」を発表しています。保険の補償内容や保険料など、さまざまな視点のランキングを確認できますので、バイクの盗難保険の加入を検討している人は参考にしてください。
オリコン日本顧客満足度ランキングの調査方法について

当サイトで公開されている情報(文字、写真、イラスト、画像データ等)及びこれらの配置・編集および構造などについての著作権は株式会社oricon MEに帰属しております。これらの情報を権利者の許可なく無断転載・複製などの二次利用を行うことは固く禁じております。