車を売却したら自動車保険はどうすべき?ケース別の手続きを解説
今回は、車を売却する際に自動車保険でどのような手続きが必要なのか、ケース別に解説します。
目次
自賠責保険と任意保険で車売却後の手続きは異なる
なお、自賠責保険が解約となるのは、車を廃車にするなどして永久抹消登録を行った場合のみです。保険期間中に廃車で登録を抹消すれば、前払いしている自賠責保険の保険料は残存期間に応じて還付されます。
売却する場合は譲渡であって解約ではないため、保険料を前払いしていても還付されません。残りの保険期間に応じて買取会社が査定額に上乗せしてくれることがありますが、買取会社の義務ではないため、絶対ではないと考えてください。
ケース別・車売却後の任意保険の手続き方法
ケースによって行うべき手続きは異なるため、車を売却した後どうするのかを考え、必要な手続きをとってください。
売却して車を買い替える:車両入替
車両入替はすでにある自動車保険の契約対象を別の車に変更することです。購入した場合に限らず、譲渡された場合などでも、新規に取得した車であれば車両入替が可能です。等級が変わらずにこれまでと同様の補償を受けられるため、新たに自動車保険に入り直すより保険料が安く抑えられるでしょう。
ただし、自動車保険の保険料は、車種や型式などによって変わるため、支払う保険料が変わる可能性はあります。保険料を一括払いしていた場合、これまでより高くなれば差額を支払い、安くなれば還付されることになります。
車両入替をするには条件があり、保険会社の規定する「車両入替後の所有者」と「車両入替後の車の用途車種」を満たしていることが必要です。詳細は保険会社によって異なり、ほかにも条件を設けている保険会社もあるため、事前に確認してください。
自動車保険の車両入替については、下記の記事をご覧ください。
車買い替え時の自動車保険はどうなる?必要な手続きと注意点を解説
売却後、しばらく車に乗る予定がない:中断
自動車保険は新規で契約するとき、原則として6等級からスタートとなり、等級が低いほど支払う保険料は高くなります。現在の保険契約の等級が高い場合、今後少しでも自動車保険を契約する可能性があるなら、念のため中断の手続きをとっておくといいでしょう。
自動車保険を中断するためには、自動車保険の解約日か満期日から13ヵ月以内に保険会社から中断証明書を発行してもらいます。中断ができるのは等級が7等級以上である場合に限られ、事故などで翌年以降の等級が6等級以下に下がると決定している際には利用できません。
しばらく車に乗らない理由についても、車の売却や譲渡、海外赴任、車の盗難被害など、保険会社の規定する理由であることが中断の条件です。
なお、中断できる期間や中断証明書を発行してもらう期間、中断の条件などは、保険会社によって多少異なる場合があります。
自動車保険の中断については、下記の記事をご覧ください。
自動車保険の中断証明書で等級を維持!発行の条件・流れは?
売却後、もう車には乗らない:解約
自動車保険によっては自動継続特約がついており、その場合は契約終了月の前に申し出ないと、保険が自動更新される場合があります。さかのぼって解約することはできませんから、早めに手続きを行ってください。
車を売却したら忘れず自動車保険の手続きをしよう
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