2015年12月25日 08時00分

“優待生活”桐谷氏が明かす“今年のヒット銘柄” 優待バブルは「来年も続く!」

“今年のヒット銘柄”を振り返り、持論を語る桐谷氏(C)oricon ME inc. [拡大する]

“今年のヒット銘柄”を振り返り、持論を語る桐谷氏(C)oricon ME inc.

 優待生活で人気の桐谷広人氏がこのほど、日経CNBCの『桐谷広人のNISAでマル得優待生活』(水曜 20時30分〜20時45分ほか)の収録を行い、収録後に取材に応じた。

 同氏は、番組内で『今年のヒット銘柄』をテーマにトークを展開。オススメ優待として「アウトソーシング(2427)」「ノジマ(7419)」「日本コンピュータ・ダイナミクス(4783)」「クリエイト・レストランツ・ホールディングス(3387)」「リリカラ(9827)」の5つを紹介した(※記事最後に紹介理由を解説)。

 ヒット銘柄を見つけるコツとして、「優待を新設したところを探すこと。優待新設時に購入すると、徐々に値上がりが期待できる」としていた。

 では、実際に優待を新設する企業を見つけるにはどうすればいいのか。桐谷氏は、東京証券取引所のサイトで「適時開示情報」をチェックしているという。ここでは、企業の優待の新設などのニュースが確認できる。

 今年は、“優待バブル”の年と言われており、優待銘柄の株価が高くなった。優待が世の中に大きく広まるきっかけを作った桐谷氏は、この“優待バブル”が「来年も続く」といい、「来年も株主優待を実施する企業は増える」と断言。加えて、「優待と配当と合わせた利回りが高いので、一次的に株価は上下するがこの傾向は続いていく」とした。

 また、優待銘柄の株価が高くなる理由として、「ある銘柄の株価が5万円で、配当が1000円、優待が1000円のQUOカードだとすると、配当は200円の税金が引かれてしまう。だが、優待は1000円のQUOカードをそのまま使うことができる。だから優待に重きを置いている企業は重宝され、買いたい人が増えて株価が高くなる」と分析する。

 さらに、今年の傾向として、プロの投資家も優待に注目するようになったと変化を指摘。「以前は、株は値上がりするから買うもので、“優待で買うものではない”と言っていた人が、急に株主優待の本を書いている」とブームに便乗している投資家が多いとまくし立てていた。

■番組内で紹介した「今年のヒット銘柄」オススメ5社

【1】アウトソーシング(2427)
 今年5月に買って、最近売却した銘柄。100株以上で1000円分のQUOカードが2枚もらえる。「優待のある企業は値上がりしても売りたくないが、QUOカードはほかでももらえるということもあり、値上がりしたことをきっかけに売却した」。同社は、製造業へ向けた派遣事業を展開している企業だが、自社商品を優待にできない企業は、QUOカードを優待にしている傾向があるという。

【2】ノジマ(7419)
 年2回1万円分の優待割引券がもらえるのが、神奈川県横浜市を中心にデジタル家電専門店を展開するノジマ。2003年頃、桐谷氏が住んでいる地域の百貨店に同社が進出し、10%割引で家電製品が買えるので株主になったという。ノジマは今年株式分割を実施したことで、桐谷氏の持ち株は200株に。その後、「買値より9倍ぐらい値上がりしたので、半分の100株分を売却した」としている。

【3】日本コンピュータ・ダイナミクス(4783)
 システム開発を行っている企業。100株単位で購入でき、1000株以上で2000円分のJCBギフトカードなどがもらえる。「去年の夏ぐらいから今年にかけて、1000株を目指してちょこちょこ取引きしていた銘柄。290円台だった株価が好材料のおかげで4000円まで値上がりし、去年から今年にかけて一番利益が出た銘柄」と笑顔で話していた。

【4】クリエイト・レストランツ・ホールディングス(3387)
 飲食店を展開する企業。桐谷氏によると「優待を発表した直後に株主になり、100株で3000円分の食事券(年間6000円分)がもらえる。株式を3分割したので200株を売却し、現在は100株持っています。来年2月にまた3分割にするそうで、株式分割をするたびに優待利回りがよくなっています」とのこと。

【5】リリカラ(9827)
 インテリア商品を取扱っている企業。優待は1000株以上で3000円相当の自社オリジナル商品がもらえる。スポーツジムの帰りにきれいな本社ビルを見かけて調べたのがきっかけ。「優待でもらったのが日記帳だった。最近、利益を確定し60数パーセントの利益が出ました」と話していた。

『桐谷広人のNISAでマル得優待生活』(日経CNBC 水曜 20時30分〜20時45分ほか)
元プロ棋士で株主優待投資家でもある桐谷氏が「おすすめ企業の株主優待」を紹介。NISA(少額投資非課税制度)の具体的な使い方や基礎知識、一歩進んだ活用術を解説する。

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