2017年07月25日 10時20分

上手な資産運用のために 「分散投資」便利ツールを活用しよう

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資産配分の参考となる、便利なサイトを紹介。ぜひ役立ててほしい

 資産運用では、相場が下がった時の影響が資産全体に及ぶことを避けるため、投資対象や地域を複数に分けることが重要となる。個人型確定拠出年金(愛称「iDeCo」、以下イデコ)で資産運用をする場合も同様に、リスク回避のためには「分散投資」を行うのがセオリーだ。運用を開始する前に、資産配分を考える必要がある。そこで今回は、資産配分の参考となる、便利なサイトをご紹介する。

■モーニングスターの作成ツールが便利

 いきなり分散投資をしようとしても、どの投信をどのくらい保有すればいいのかわからない、という人もいるだろう。そんなときは、モーニングスターの公式HPにて提供しているポートフォリオ作成ツールが参考になるだろう。

 モーニングスターは、主に投資信託のデータや評価を提供している会社だ。中立・公平な評価を行うことで定評があり、Web上でさまざまな投資情報を提供している。作成ツールでは、毎月の積立金額、積立期間、目標金額などの情報を入力すると、目標達成のための資産配分を例示してくれる。

 例えば、毎月の積立金額を1万5000円、積立期間を30年、目標額を1000万円に設定すると、目標利回りが3.8%と出る。同時に、この利回りを達成するためのおすすめの資産配分として、国内株式10%、先進国株式30%、新興国株式10%、先進国債券30%、新興国債券20%の円グラフが表示される(図表参照)。目標とすべき利回りが具体的に可視化されることで、納得して取り組めると感じるのではないだろうか。

 もちろん、この通りに資産配分すれば目標利回りが達成できるという保証はないが、過去のデータから導き出された資産配分は、これから資産形成するにあたって、ひとつの参考となることは間違いない。

■自分に合った資産配分で銘柄を選択

 参考となる資産配分がわかったら、その後はそれに沿って金融機関の商品ラインナップの中から、銘柄を選ぼう。はじめのうちは低コストであるインデックスファンドが最有力候補だ。国内株式や先進国株式といった、資産クラスごとに最も信託報酬の安いインデックスファンドを組み合わせるのが一番シンプルな方法だろう。

 今回紹介したモーニングスターのほかにも、口座開設した金融機関でも独自のサポートサービスを提供している場合もある。イデコの資産運用などで迷ったときは、このようなツールをどんどん活用しよう。

(マネーライター・永井志樹子)

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