2018年06月05日 15時16分

投資信託のインデックス型とアクティブ型 違いと注意点を解説

投資信託には「インデックス型」「アクティブ型」の2種類がある。それぞれの特徴を解説(画像はイメージ) [拡大する]

投資信託には「インデックス型」「アクティブ型」の2種類がある。それぞれの特徴を解説(画像はイメージ)

 つみたてNISAや積立投信など、投資信託を買う方法が便利になっている。初めて投資信託を買おうとしたときにインデックス型やアクティブ型という言葉を見て、「これは何だろう」と思ったことはないだろうか。これらは、それぞれ投資信託を選ぶときに重要なキーワードとなる。今回は、インデックス型・アクティブ型の違いやメリット、デメリットなどをお伝えしよう。

■インデックス型とアクティブ型の違い

 投資信託はインデックス型とアクティブ型の2つに大別される。まずはこれらの違いについてお伝えしよう。

 インデックス型の投資信託とは、日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)などの“指数”に連動することを目指しているタイプの投資信託だ。つまり、日経平均株価が上がれば、それに連動しているインデックス型の投資信託も基本的に上がることになる。相場の動きがわかりやすいことがメリットで、投資信託に含まれる銘柄がある程度機械的に決まるため、手数料が低い点も魅力だ。

 一方、アクティブ型の投資信託とは、運用のプロが銘柄を選び、“指数”を上回ることを目指すタイプの投資信託だ。プロの手間がかかるため、インデックス型に比べて手数料は高め。大きく値上がりする可能性があるが、反対に大きく値下がりすることもある。また、緩やかに市場相場が下がっている“軟調”の時期でも、アクティブ型ではプラスを出せる可能性があるのもメリットと言えるだろう。

■それぞれの注意したい点とは?

 インデックス型は幅広い銘柄に投資することになるため、運用のリスクを軽減させる“分散効果”が得られる半面、大きな利益を得られにくいという注意点がある。また、相場が軟調の場合は、インデックス型の投資信託も軟調となる。

 アクティブ型は、成果が運用のプロであるファンドマネジャーの手腕に委ねられている点に注意が必要だ。また、期限が決められているケースもある。さらに手数料が高めなので、それを上回るパフォーマンスが出ないとプラスにならない点もおさえておこう。

■インデックス型は分かりやすく手数料が低め

 インデックス型とアクティブ型、初心者が投資信託を始めるなら、動きがわかりやすく手数料が低めのインデックス型が候補となるだろう。アクティブ型は種類が多いこともあり、初心者にとっては選ぶのが困難だ。まずはインデックス型の投資信託で慣れてから、アクティブ型を検討しよう。

 いずれにせよ、頭で理解するのと実際に購入して値動きを肌で感じるのとでは大きな違いがある。ネット証券を中心に月100円などの超少額で積み立てができる投資信託も出ているので、まずはそれらの商品から始めてみるのもいいだろう。

(ライター:西山美紀)
ファイナンシャルプランナー。2児の母。これまでに1万件以上のマネーデータを分析し、500人以上にマネーの取材を行うほか、女性の生き方などをテーマに取材・執筆・記事監修なども行っている。著書に『お金が貯まる「体質」のつくり方』(すばる舎)。

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