2016年11月19日 09時50分

もし車が事故や盗難に遭ったら… 「カーナビ」は自動車保険で補償される?

カーナビが事故で壊れたり、盗難に遭った場合、自動車保険で補償される? [拡大する]

カーナビが事故で壊れたり、盗難に遭った場合、自動車保険で補償される?

 車が事故や盗難に遭った際、同時にカーナビを破損する、または盗まれることは珍しくない。数年前に比べると件数は減ったが、車上荒らしなど駐車中に盗難されるケースも後を絶たないのが現状だ。もし、このようにカーナビが壊れたり、盗難に遭った場合、自動車保険では補償されるのか?

■カーナビは車両保険で補償される

 カーナビなど車両に備え付けられているものは、車の一部として扱われるため、車両保険の契約をしていれば補償の対象となる。ただし、“どのような状態で付けられていたか”という点がポイントだ。

 カーナビは、定着または装備された“完全固定タイプ”と、取り外し可能な“ポータブルタイプ”がある。事故で破損、または盗難に遭ったときに車両保険の補償対象となるのは、完全固定タイプの場合だ。ポータブルタイプの場合は、基本的には補償されない。

■ポータブルタイプは特約で補償

 ポータブルタイプを使用しているドライバーは、車両保険への加入が前提条件ではあるが、車内の身の回り品を補償する特約の付帯を考えるといいだろう。そうすれば損害が補償される。

 同特約では、各社1事故につき10〜50万円の保険金額を上限として、時価額や修理費を補償しているので、いざというときに心強い。ただし、3000〜5000円程度の免責金額(損害が発生した場合の自己負担額)を設定しているケースが多く、保険会社によって対象となる物も違うので、きちんと確認しておきたい。

 なかには「取り外し可能だが、ほぼ固定タイプ」など自分のカーナビが車両保険の補償対象か判断できないものもあるだろう。まずは加入している保険会社に問い合わせ、対象外であれば前述した特約の付帯を検討してはいかがだろうか。

【文/内村しづ子】
CFP(R)認定者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士。FP事務所マネーサロンキャトル代表(http://money-quatre.com/)。「働く女性が楽しい人生を送るためのお金の知識」を発信。女性の気持ちに寄り添うマネー講座やコラム執筆を積極的に行っている。

【監修/SAKU】

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自動車保険選びのポイント

任意保険には、対人・対物賠償や人身傷害補償、車両保険などさまざまな種類があります。事前にチェックして重視する補償を決めることが大切です。

自動車保険会社は、ダイレクト系と代理店系の2つに大きくわけられます。双方のメリット・デメリットをきちんと踏まえて選びましょう。

人身事故の最高賠償金額は約5億円。物損事故でも約3億円にのぼるケースがあります。まずは実際の事故事例を見て任意保険の必要性を知りましょう。

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