2016年12月31日 09時50分

歩行中や自転車乗車中に事故… 知っておきたい「使える自動車保険と制度」

歩行中や自転車乗車中にも事故に遭う可能性はある。使える保険や制度について確認しておこう [拡大する]

歩行中や自転車乗車中にも事故に遭う可能性はある。使える保険や制度について確認しておこう

 どんなに気をつけていても、交通事故に巻き込まれることはある。車に乗っているときだけでなく、歩行中や自転車乗車中……。相手は無保険車だったり、ひき逃げというケースもあるだろう。万が一、このような事故の被害に遭ったらどうすればいいのか? 今回は、使える自動車保険や制度について注意点もあわせて確認していこう。

■幅広くカバーされる「人身傷害補償保険」

 自動車保険の中には、無保険車やひき逃げなど内容を問わず保険金が支払われる「人身傷害補償保険」がある。これらを含む事故によって損害を受けた場合に、その損害額(治療費、休業損害など)を保険金額の範囲内で支払うものだ。

 この保険では、仮に契約者自身に過失があったとしても、割合にかかわらず実際の損害額が支払われる(ただし、事故相手から相手の過失割合分の賠償金が払われている場合は、損害額から賠償金を差し引いた金額が保険金として払われる)。

 大きなポイントは、契約している自動車搭乗中の事故だけでなく、ほかの自動車に搭乗中や歩行中、自転車乗車中の事故を補償するプランもあること。また、被保険者だけでなく家族も補償対象となることだ。

 補償の範囲によって保険料は異なるが、あらゆる事故に備えたいのであれば、幅広くカバーできるのでおすすめだ。

■自動車保険未加入なら「政府保障事業」

 では、自分が車を持っていなくて、保険に未加入の場合は? 有効な自賠責保険の契約すら結ばれていない車との事故、またはひき逃げで加害者を特定できない場合は、国が加害者に代わって損害を補償する「政府保障事業」制度を利用できる。

 対象となるのは人身事故のみで、支払限度額は自賠責保険と同額となり、被害者自身が指定の損害保険会社を通じて請求する。万が一に備えて頭に入れておこう。

<記事/江原さとみ>
ファイナンシャル・プランナー、FPオフィスなでしこ代表(http://www.fp-nadesiko.com/)。システムエンジニアとして働きながらFP資格を取得。その後の証券会社や生・損保代理店での勤務経験を活かし、セミナーや執筆、個人相談など積極的に活動している。「お金の話を身近に、わかりやすく」がモットー。

<監修/SAKU>

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自動車保険選びのポイント

任意保険には、対人・対物賠償や人身傷害補償、車両保険などさまざまな種類があります。事前にチェックして重視する補償を決めることが大切です。

自動車保険会社は、ダイレクト系と代理店系の2つに大きくわけられます。双方のメリット・デメリットをきちんと踏まえて選びましょう。

人身事故の最高賠償金額は約5億円。物損事故でも約3億円にのぼるケースがあります。まずは実際の事故事例を見て任意保険の必要性を知りましょう。

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