2018年02月21日 19時10分

交通事故ワースト1位は環七通り データから読み解く安全運転へのヒント

交通事故の多い道路や曜日、時間帯とは(写真はイメージ) [拡大する]

交通事故の多い道路や曜日、時間帯とは(写真はイメージ)

 交通事故が集中しがちな曜日や時間帯は、生活のサイクルと運転者の状況がどのような状況にあるのかも関係するものだ。警視庁では交通事故の多い道路や曜日、時間帯を公表している。日常の安全運転につなげるためにこのデータから何を学ぶべきか。

■最も事故が多い一般道路は“環七通り”

 「路線別交通人身事故発生状況(平成29年上半期)」(警視庁/図表1)によると、2017年上半期に最も交通人身事故が多かった一般道路は東京都道318号環状七号線、いわゆる“環七通り”だ。次いで東京都道311号環状八号線(環八通り)、国道20号、明治通りと青梅街道となっている。環七通りは、事故発生件数は423件、死者数1件、負傷者数は506件。2位の環八通りの事故発生件数345件から78件を上回る件数だった。

 高速道路で発生件数が最も多いのは「高速中央環状線内回り」。新宿・渋谷・池袋などの副都心エリア、また、羽田空港や東京港等の国際旅客・物流施設を環状に連絡した都心から約8kmのまさに生活に密着した道路となる。

■交通事故が最も発生しているのは金曜日

 東京都内の交通事故発生事故状況は、「曜日別発生状況」(図表2)をみてみると事故が最も多く発生している曜日は「金曜日」だ。発生件数は4787件で4000件を超えて、月曜から土曜のうち最も発生数が高い。週末に近づいてくれば疲れがたまりやすいものなので、週末に近づいた運転は気持ちをしっかり引き締めるようにしよう。一方、死者数が最も多いのは、一般的に一週間の始まりとされる月曜日という結果が出ている。

■事故発生の高い時間帯は朝&夕の通勤時間

 交通事故が発生している時間帯も気になるところだ。「時間帯別発生状況」(図表3)発生件数が最も多い時間帯が午前8時から10時と、午後4時から6時だ。どちらも通勤や通学に関わる時間帯。朝は、目的地へ早く到着するために気持ちは焦りがちで、夕方はその日の疲れや1日終わったという気持ちの緩みが出ているのかもしれない。また、夕方は薄暮とも言われており、徐々に暗く見えにくくなるのでヘッドライトを早めに点灯するなど心がけるようにしよう。

 東京都内の交通人身事故で上半期の状況をみると、事故の発生数は前年度の同じ時期と比較すると減少している。その代わりに、死者数や負傷者数が増えていることから考察すると、ひとたび交通事故に遭うと死亡やケガにつながる事故が多いと推測ができる。自動車の安全性能は日々向上しているが、それを過信せずハンドルを握るようにしよう。

【文・監修:SAKU株式会社】
しあわせな人生をデザインする会社、人生とお金をコンセプトとする編集制作プロダクション。これまでの金融・経済やマネーのイメージをくつがえす「発想力」を展開中。

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