ベンツ保険料の相場は?クラス別の年間費用と節約方法を解説
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一般的にベンツの保険料は高いといわれていますが、実際の相場を知っておくことで購入時もしくは契約更新時の保険料を抑えられます。
この記事では、ベンツの自動車保険料が国産車と比較して高くなる理由や、ベンツのクラス別の保険料の相場のほか、ベンツの自動車保険料を安くする方法について解説します。
監修者トータルマネーコンサルタント 新井智美
マネーコンサルタントとして個人相談やNISA・iDeCoなどの運用セミナーを担当。金融メディアでの執筆・監修も行い、年間200本以上、累計3,000本超の実績を持つ。
目次
ベンツの保険料が高い理由と料率クラスの仕組み
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ここでは、ベンツの保険料が高い理由や保険料を計算する際の型式別料率クラスについて解説します。
輸入車であるベンツの保険料が国産車より高くなる要因
車体自体はもちろん、故障や事故の際に必要となる部品代も輸入費用が加わり、高額になる点が輸入車の特徴です。特に最近の円安による輸入コストの増加は見逃せない要因でしょう。
また車両保険を付加する場合、車両価格の高さがそのまま保険料に反映するため、国産車よりも車両価格が高額な傾向にあるベンツの保険料は高くなってしまうのです。
さらに、修理費用が高くなることも、保険料を押し上げる原因になっています。
メルセデス・ベンツの型式別料率クラスの読み方
型式別料率クラスは「対人賠償」「対物賠償」「人身傷害」「車両保険」の4つの項目で設定されており、ベンツの型式別料率クラスは以下のとおりです。
今回紹介している以外の型式別料率クラスについては、損害保険料率算出機構のサイトで調べられます。新しく発売される車の型式の情報は、発売日の翌月初めに追加されますので確認しておきましょう。
| 補償内容 | メルセデス・ベンツA 型式:168133 |
メルセデス・ベンツB 型式:245232 |
メルセデス・ベンツC 型式:202087 |
メルセデス・ベンツE 型式:207336 |
メルセデス・ベンツG 型式:463234 |
|---|---|---|---|---|---|
| 対人賠償 責任保険 |
7 | 3 | 9 | 4 | 11 |
| 対物賠償 責任保険 |
4 | 8 | 5 | 4 | 13 |
| 人身傷害 保険 |
9 | 8 | 9 | 7 | 9 |
| 車両保険 | 6 | 11 | 11 | 16 | 13 |
また、市場に多く出回っている車だと、その分事故件数も多くなるため、国産車でも保険料が高くなるケースがあります。
ベンツの保険料率が年式や型式によって変動する理由
また、新車と中古車でも保険料は異なります。一般的に新車では新車割引が適用されるため、保険会社や付加する車両保険の条件によって大きく変わるからです。ただ、新車特約を付加すると保険料が上がってしまう点にも注意が必要です。
新車特約とは、新車を購入する際に加入する自動車保険に付帯できる補償の1つで、車が全損もしくは半損した場合に車を買い換える費用として保険金が受け取れる仕組みです。
ただし、利用できるのは新車登録から2年もしくは3年以内に限定されています。補償条件の詳細は保険会社によって異なりますので、確認しておきましょう。
中古車は新車に比べ車両保険の補償限度額がどうしても低くなります。その分保険料に反映され、5年落ち以上の中古車だと、新車よりも保険料が安くなる傾向が見られます。
クラス別ベンツ保険料の相場と年間・月々の費用
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年間走行距離:5,000km以下
被保険者年齢:50歳
補償対象:被保険者のみ(30歳以上、ゴールド免許)
等級:20等級
Aクラス・Bクラスの保険料相場(エントリーモデル)
車両保険の有無 | 保険料相場 |
車両保険あり | 約4万5,000円〜6万6,000円 |
車両保険なし | 約9,000円〜1万6,000円 |
※保険会社8社の情報をもとに調査 ※2025年10月時点
車両保険の有無 | 保険料相場 |
車両保険あり | 約4万,3000円〜6万3,000円 |
車両保険なし | 約8,000円〜1万5,000円 |
※保険会社8社の情報をもとに調査 ※2025年10月時点
Cクラス・Eクラスの保険料相場(ミドルクラス)
車両保険の有無 | 保険料相場 |
車両保険あり | 約5万8,000円〜8万5,000円 |
車両保険なし | 約1万3,000円〜1万9,000円 |
※保険会社8社の情報をもとに調査 ※2025年10月時点
車両保険の有無 | 保険料相場 |
車両保険あり | 約5万円〜9万1,000円 |
車両保険なし | 約1万1,000円〜1万7,000円 |
※保険会社8社の情報をもとに調査 ※2025年10月時点
ただ、保険料は被保険者の年齢や等級、免許証の色などによって異なるため、最終的な保険料の幅が広くなる点に注意しておきましょう。
月々の支払いを抑えるベンツ車両保険の選び方
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・盗難、いたずら
・飛び石などの衝突
・台風、洪水、高潮、雹による被害
・火災による被害
・当て逃げ
・自転車、人、動物との接触
・単独事故
・転覆もしくは墜落
仮にベンツBクラスで一般型を選んだ場合の保険料平均は約5万1,000円ですが、エコノミー型を選ぶと約33,000円です。Eクラスになると、一般型の保険料平均は約6万円、エコノミー型は3万6,000円と約2万円以上の差があります。
また、車両保険を使うにあたって、免責金額を設定する必要があります。免責金額はなしにすることもできますし、1回目5万円、2回目以降は10万円など自分で設定できますが、免責金額が低いほど保険料は高くなり、逆に免責金額が高いほど保険料は安くなります。
ベンツの保険料を安くする節約術
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保険料を抑えるには、運転者限定特約や年齢条件特約の利用が有効です。
特に運転する人の年齢が30歳以上なら、30歳以上の人を限定して補償するように設定することで保険料が抑えられます。また、運転する人を自分のみ、もしくは自分と配偶者のみに設定することでも保険料を安くできます。
保険会社はさまざまな割引制度を用意していますので、それらを利用するのもおすすめです。
割引制度には、「インターネット割引」や「無事故割引」「ゴールド免許割引」「ASV(自動ブレーキ)割引」「新車割引」「エコカー割引」、「ハイブリッド割引」などが用意されています。
購入する車や自身に当てはまる割引制度は積極的に活用しましょう。そのためには複数の保険会社でシミュレーションを行い、最終的に納得するプランを選ぶことが大切です。
ベンツにおすすめの自動車保険を比較
ダイレクト型はインターネットや電話で直接保険会社と契約ができる点が特徴で、代理店型は保険会社との間に代理店が仲介として入る点が異なります。
代理店型は代理店が仲介するため手数料が発生し、どうしてもダイレクト型よりも保険料は高くなります。
ただ、事故があった際にはダイレクト型では自分から保険会社に連絡しなければなりませんが、代理店型では担当者が間に入って手続きを行ってくれるという安心感があります。
これまでに自動車保険を利用したことがあり、手続きに慣れている方ならダイレクト型を選んでも安心ですが、事故の対応に不安を感じるなら代理店型を選ぶほうがいいでしょう。ただし、代理店型を選ぶことで保険料がどのくらい高くなるのかを確認し、総合的に判断してください。
また、ベンツにおすすめの保険会社を見つけるには、複数の保険会社を比較することが大切です。なぜならベンツは高級車のため、型式によっては車両保険が付加できないケースもあるためです。
ベンツを購入もしくは所有しており、加入する自動車保険会社を選ぶ際には、複数の保険会社から見積もりを取り、比較することが重要です。ただ、1社ずつ見積もりを取るのは大変ですので、見積もりの際には一括見積もりサービスの利用も考えてみましょう。
さらに、自動車保険オリコン顧客満足度ランキングでは、保険会社のランキング結果だけでなく、各社の利用者からの口コミやファイナンシャルプランナーからの評価がチェックできます。
大切なお車を守るため、そして自分に一番合う保険会社を選ぶためにも、ぜひ自動車保険オリコン顧客満足度ランキングを活用ください。
監修者トータルマネーコンサルタント 新井智美
マネーコンサルタントとしての個人向け相談、NISA・iDeCoをはじめとした運用にまつわるセミナー講師のほか、金融メディアへの執筆および監修に携わっている。現在年間200本以上の執筆・監修をこなしており、これまでの執筆・監修実績は3,000本を超える。
・1級ファイナンシャル・プランニング技能士
・CFP®
・DC(確定拠出年金)プランナー
・住宅ローンアドバイザー
・証券外務員