クラウンの保険料相場と節約術|年代別・車両保険の選び方まで解説

クラウンの保険料相場と節約術|年代別・車両保険の選び方まで解説

国産車の中でも高級ランクに位置するトヨタ・クラウンは、40代や50代だけでなく、若年層にも人気の車です。ただ、車体価格が高いため、自動車保険料を気にする人も多いのではないでしょうか?

この記事では、クラウンを保有している人やこれから購入しようとしている人に向けて、クラウンの自動車保険料の相場はどのくらいなのかを解説するとともに、保険料を安くする方法についても紹介します。
トータルマネーコンサルタント 新井智美

監修者トータルマネーコンサルタント 新井智美

マネーコンサルタントとして個人相談やNISA・iDeCoなどの運用セミナーを担当。金融メディアでの執筆・監修も行い、年間200本以上、累計3,000本超の実績を持つ。

mokuji目次

  1. クラウンの保険料相場を年代別に解説
    1. 20代・30代のクラウン保険料相場
    2. 40代・50代のクラウン保険料相場
  2. 60代以上のクラウン保険料相場
  3. クラウンの車両保険は必要?相場と選び方
    1. クラウンの車両保険料相場
    2. 車両保険の必要性を判断するポイント
  4. クラウンの任意保険料を安くする3つの方法
    1. 運転者限定と年齢条件の最適化
    2. ダイレクト型自動車保険の活用
    3. 各種割引制度の有効活用
  5. 満足度の高い自動車保険を比較して選ぼう

クラウンの保険料相場を年代別に解説

クラウンの保険料相場を年代別に解説

ここでは、年代別のクラウンの保険料相場を紹介します。

クラウンに限ったことではありませんが、一般的に年齢が若いと保険料が高く、40代〜50代が1番保険料が安くなるものの、60代以降になると一転して高くなる点は見逃せません

今回の試算についての条件は以下のとおりです。
型式:AZSH32
用途:家庭用
年間走行距離:5,000km以下
補償対象:運転者限定
20代:11等級、グリーン免許
30代:14等級、ゴールド免許
40代以降:20等級、ゴールド免許

20代・30代のクラウン保険料相場

20代・30代のクラウン保険料相場は以下のとおりです。
【20代・30代】車両保険有無別の保険料相場(型式:AZSH32)

年代

車両保険なし

車両保険あり

20代

約3万円〜3万6,000円

約10万円〜16万4,000円

30代

約1万6,000円〜2万5,000円

約5万2,000円〜7万5,000円

※保険会社8社の情報をもとに調査 ※202510月時点

 
20代の若年層はどうしてもまだ運転に慣れておらず、事故を起こす確率が高いとみなされるため、保険料が高くなりがちです。ただ、補償範囲を21歳以上、26歳以上などに設定できるため、自分の年齢に応じた補償範囲に設定することで保険料を抑えられます

30代になると、30歳以上もしくは35歳以上の補償内容にすることで、より保険料が安くなります。年齢条件は保険会社によって異なりますので、自分に合った条件を設定することが保険料を安くするポイントです。

40代・50代のクラウン保険料相場

40代・50代のクラウン保険料相場は以下のとおりです。
【40代・50代】車両保険有無別の保険料相場(型式:AZSH32)

年代

車両保険なし

車両保険あり

40代

約1万1,000円〜2万円

約3万5,000円〜5万6,000円

50代

約1万1,000円〜2万円

約3万8,000円〜6万1,000円

※保険会社8社の情報をもとに調査 ※202510月時点

 
40代〜50代になると、自動車保険に加入している期間も長く、その分等級も高くなりがちです。等級の高さは保険料の安さに比例するため、40代・50代の自動車保険料は他の年代に比べて安く抑えられると言えるでしょう。

特に無事故の期間が長いと無事故割引などが適用され、より保険料を抑えられます

40代の自動車保険料の平均は、車両保険なしで約1万4,000円程度。車両保険を付けると約4万5,000円です。

50代だと車両保険なしで約1万6,000円、車両保険を付けると4万7,000円程度になっており、比較すると40代が1番保険料を抑えやすい年代だと言えそうです。

60代以上のクラウン保険料相場

60代・70代・80代のクラウン保険料相場は以下のとおりです。
【60代・70代・80代】車両保険有無別の保険料相場(型式:AZSH32)

年代

車両保険なし

車両保険あり

60代

約1万3,000円〜2万1,000円

約4万1,000円〜6万8,000円

70代

約1万7,000円〜2万3,000円

約5万3,000円〜9万円

80代

約2万円〜2万8,000円

約6万8,000円〜12万円

※保険会社8社の情報をもとに調査 ※202510月時点

 
高齢者になると事故を起こす確率が高くなるとされ、保険料は40代や50代と比べると高くなります。特に車の型式や年齢によっては、車両保険を付けられない保険会社もあり、保険会社選びはより慎重に行う必要があるでしょう。

シニア世代が保険料を適正に保つためには、事故を起こさないような安全運転を心がけるとともに、運転車の範囲を限定するなどの工夫が必要です。

クラウンの車両保険は必要?相場と選び方

クラウンの車両保険は必要?相場と選び方

自動車保険に車両保険を付けるかどうか迷う人もいるかもしれません。車両保険を付けると補償内容にもよりますが、どうしても保険料が高くなってしまいます。

ここでは、車両保険の必要性と、クラウンの車両保険の相場や選び方のポイントについて解説します。

クラウンの車両保険料相場

クラウンの自動車保険に車両保険を付加した場合の保険料はどのくらいになるのでしょうか。40代(20等級、ゴールド免許)で車両保険を付けた場合と付けない場合の価格差は以下のとおりです。
型式:AZSH32

車両保険なし

車両保険あり

約1万1,000円〜2万円

約3万5,000円〜5万6,000円

※保険会社8社の情報をもとに調査 ※202510月時点

選ぶ車両保険のタイプによっても異なりますが、車両保険を付けることによって、保険料が最大4万5,000円程度上がることがわかります。

ただ、車両保険にはフルカバータイプとエコノミータイプがあり、補償範囲が異なります。基本的に車両保険では以下の内容を補償します。
・台風、竜巻、洪水、高潮による被害
・火災や爆発による被害
・飛び石や落下物による被害
・雹や霰などによる被害
・盗難やいたずら、落書き、窓ガラスを割られたなどの被害
・他車との接触事故
・人や物、自転車、動物との接触事故
・墜落や転覆による被害
フルカバータイプだと、上の内容が全て補償されますが、エコノミータイプだと、他車との接触事故は相手が分かる場合に限られるほか、人や物、自転車、動物との接触事故や墜落・転覆による被害は補償されません

実際に30代(14等級、ゴールド免許)で車両保険を付けた場合、フルカバータイプとエコノミータイプの金額の違いは以下のとおりです。
型式:AZSH32

フルカバータイプ

約5万2,000円〜7万5,000円

エコノミータイプ

約3万2,000円〜4万2,000円

差額

約2万円〜3万3,000円

※保険会社8社の情報をもとに調査 ※202510月時点

また、新車と中古車でも保険料は異なります。

新車だと車両価格が高いため、保険料が高くなる傾向があります。しかし、新車割引などを利用することで保険料を抑えられるケースもあります。また、新車だからこそ新車特約を付けられる点もメリットです。

中古車だと、車両価格が新車よりも安く、どうしても補償限度額が新車よりも下がってしまうため、その分保険料は安くなります

車両保険の必要性を判断するポイント

自動車保険料は車両保険を付加すると高くなります。場合によっては保険料を安くしたいために車両保険を付けない選択肢を考える人もいるかもしれません。

しかし、もし事故を起こして相手の車を弁償しなければならない状態に陥った際、車両保険を付けていないと場合によっては相当な額の修理代を払わなければならなくなります。

また、単独事故での修理となった場合、市場価格が高いクラウンの修理代は高く、修理の内容によっては数十万円近くになる可能性も否定できません。

車両保険を付けるかどうかの判断基準は「車両保険を付けなくても補償できるだけの貯蓄が十分にあるかどうか」や「ローン残高がどのくらいあるか」、また「駐車場の周辺環境」「使用頻度」などです。

駐車場が機械式で地下に収納されるなら、盗難やいたずらのリスクは少ないですが、地上にあり、さらに家から離れているなら盗難リスクは高まります。また最近では故意に傷を付けるなどのいたずらも発生しており、その際の補償が気になる人も多いでしょう。

保険料を抑えたい気持ちは分かりますが、大切な車を守るためにも、車両保険は付けておきましょう

車両保険を付けるときには、免責金額が設定できます。免責金額とは、補償を受ける際の自己負担額のことで、0円に設定することもできますし、1回目を5万円、2回目からは10万円などにも設定できます。そして、自己負担額が少ないほど保険料は高くなる仕組みです。

仮に単独事故で傷がついたとしても、5万円〜10万円以下で直せる資金の余裕があるなら、免責金額を5万円に設定し、保険料を安くすることも考えてみましょう

実際に30代(14等級、ゴールド免許、フルカバータイプ)の場合、免責金額0円と免責金額5万円だと、平均して6,000円程度の差が生じます。つまり免責金額を5万円に設定するほうが6,000円安くなるというわけです。

クラウンの任意保険料を安くする3つの方法

クラウンの任意保険料を安くする3つの方法

クラウンの任意自動車保険料を安くする方法には、以下のものがあります。
3つのそれぞれの内容について、詳しく解説します。

運転者限定と年齢条件の最適化

運転者の範囲や年齢条件を見直すことにより、保険料を安くできる可能性があります。運転者の範囲は主に以下のように設定できます。
・本人限定
・本人と配偶者のみ
・家族限定
限定される範囲が狭いほど、保険料は安くなります。本人しか運転しないなら、本人限定にするほうがお得です。割引率は保険会社によって異なりますが、一般的に以下のようになっています。

運転者の範囲

割引率

本人限定

8%

本人と配偶者限定

7%

家族限定

1%

また、運転者年齢条件の設定も重要なポイントです。こちらも保険会社によって異なりますが、運転者年齢条件は以下のように分けられています。
・全年齢補償
・21歳以上補償
・26歳以上補償
・30歳以上補償
・35歳以上補償
そして、それぞれのおおよその割増率は以下のとおりです。

運転者年齢条件

割増率

全年齢補償

約10%〜20%

21歳以上補償

約8%〜15%

26歳以上補償

約7%〜10%

30歳以上補償

約5%〜7%

35歳以上補償

約3%〜5%

前は配偶者も運転していたが運転しなくなった、もしくは子どもが結婚し、自分で自動車保険に加入することになったなど、ライフスタイルが変更するタイミングで運転者の範囲や年齢条件を見直しましょう

もちろん、自分の年齢の範囲が該当するようになったら、その時点で見直してもよいでしょう。

現在、家族限定特約にしている場合は、1番低い子どもの年齢によって保険料が変わるケースもありますので、子どもの年齢に応じて見直すことも忘れないようにしてください

ダイレクト型自動車保険の活用

現在代理店型の自動車保険に加入しているなら、ダイレクト型への切り替えも視野にいれてみましょう。

代理店型とは、契約者と保険会社の間に仲介役として代理店が入り、契約を行う仕組みです。直接会って話を聞きながら補償内容を決められるほか、事故発生時には担当者に連絡することで保険会社との調整を行ってもらえます。

ただ、代理店もその分手数料を保険料に上乗せするため、保険料が高くなる傾向にあります。

ダイレクト型とは、本人がインターネットや電話、郵送などで保険会社と直接契約するため、同じ補償内容でも保険料が代理店型に比べ10%〜30%程度安くなるといわれています。ただ、事故発生時には、自分で保険会社に連絡しなければなりません

自分で保険会社に連絡することへの不安がある人も多いと思いますが、ダイレクト型でも保険会社によっては事故の発生から処理終了まで同じ担当者がついてくれるケースもあり、安心して相談できます。

また、インターネットで申込むことで1万円〜2万円程度の割引(インターネット割引)を受けられるケースもあるため、特に事故対応に不安がないなら、ダイレクト型に切り替えてもいいでしょう。

各種割引制度の有効活用

クラウンには自動車保険に加入する際に適用可能な割引制度があります。特にダイレクト型を選ぶなら、インターネット割引や証券不発行割引などを活用することで、保険料を抑えられる可能性があります。

一般的な割引制度の概要と適用条件について、以下に表にしてみましたので参考にしてください。ただし、適用条件の詳細については保険会社で異なります。事前に詳細をしっかりと確認し、どの保険会社で割引制度を利用するかを決めるようにしましょう。
主な割引制度の概要・適用条件

割引制度

割引内容の概要

主な適用条件

インターネット割引

1万円〜2万円程度割引程度
(保険会社によって異なる)

インターネットで契約申込みを行う

ゴールド免許割引

約9%〜18%の割引

記名被保険者が保険の開始日時点でゴールド免許を保有している

証券不発行割引

約500円の割引
(保険会社によって異なる)

紙での証券発行をなしにする

新車割引

約2%〜19%の割引

保険の開始日時点で新車登録から一定期間にあること

ASV割引(自動ブレーキ割引)

約9%の割引

車にAEB(衝突被害軽減ブレーキ)機能が付いていること
車の型式が発売されてから一定期間内のものであること

セカンドカー割引

最大38%の割引

既に契約している車の等級が11等級以上であること
個人が所有する車であること
2台目の車が初めて契約する車であること
車の車種が自家用車であること

仮にセカンドカー割引を利用すると、新しい車の等級は通常は6等級から始まりますが7等級が適用されます。

もし子どもが免許を取得し、車を購入した場合、子どもだけで自動車保険に加入するよりも自分のクラウンの自動車保険のセカンドカー割引を利用することで、保険料を大幅に削減できるでしょう。

また、無事故歴が長い場合は無事故割引が適用されるケースもありますし、同じ保険会社で継続することで割引が受けられる制度を設けているケースもあります。

満足度の高い自動車保険を比較して選ぼう

オリコン自動車保険顧客満足度ランキングでは、ダイレクト型8社そして代理店型7社を上位に挙げ、それぞれの口コミなどを紹介しています。

口コミでは非常に細かい点まで紹介されており、クラウンオーナーからの事故対応の様子や調査結果などの内容も紹介されているので、参考になるのではないでしょうか。

クラウンの自動車保険を選ぶ際には、保険料の安さだけではなく、事故対応の様子やロードサービスの充実さなどを総合的に考慮して比較することが大切です。

そのためには、一括見積もりサービスの利用をおすすめします。既に自動車保険に加入している人なら現在の保険証券を、新しく加入するなら車検証を用意し、必要な情報を入力するだけで最大20社から見積もりが取れます。情報の入力時間も最短3分ですので、空いた時間を利用して行えます。

ただ、一括見積もりサービスでは細かい設定ができないケースもありますので、その際にはオリコン自動車保険顧客満足度ランキング内から気になる保険会社のサイトに移行し、詳細な見積もりを取ってみましょう。

オリコン自動車保険顧客満足度ランキングでは、年代別のおすすめランキングもみることができます。

現在クラウンに乗っており、自動車保険の見直しを考えている人や、これからクラウンを購入するにあたり、加入する自動車保険会社をどこにするか迷っている人はぜひ参考にして、自分に最適な自動車保険を選択しましょう。
トータルマネーコンサルタント 新井智美

監修者トータルマネーコンサルタント 新井智美

マネーコンサルタントとしての個人向け相談、NISA・iDeCoをはじめとした運用にまつわるセミナー講師のほか、金融メディアへの執筆および監修に携わっている。現在年間200本以上の執筆・監修をこなしており、これまでの執筆・監修実績は3,000本を超える。

・1級ファイナンシャル・プランニング技能士
・CFP®
・DC(確定拠出年金)プランナー
・住宅ローンアドバイザー
・証券外務員

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