N-BOXの保険料は高い?相場や年間費用を抑えるコツを解説

N-BOXの保険料は高い?相場や年間費用を抑えるコツを解説

軽自動車の中でも高い人気を誇るN-BOX。すでに所有している人や、これから購入を考えている方も多いのではないでしょうか?ただ、2021年から連続販売数1位という人気車のため、自動車保険料が高いのではないかと気になるかもしれません。

この記事ではN-BOXの保険料相場を紹介するとともに、N-BOXの保険料が高い理由や、保険料を安くする具体的な方法についても解説します。
トータルマネーコンサルタント 新井智美

監修者トータルマネーコンサルタント 新井智美

マネーコンサルタントとして個人相談やNISA・iDeCoなどの運用セミナーを担当。金融メディアでの執筆・監修も行い、年間200本以上、累計3,000本超の実績を持つ。

mokuji目次

  1. 【2025年最新】N-BOXの保険料相場
    1. 年代別・条件別の保険料相場一覧
    2. 型式別料率クラスと保険料への影響
  2. N-BOXの保険料が高い理由と特徴
    1. 人気車種ゆえの保険料率設定
    2. 車両保険加入時の注意点
  3. N-BOX保険料を安くする具体的な方法
    1. 契約条件の見直しポイント
    2. 保険会社の比較と選び方
  4. 自動車保険満足度ランキングで最適な保険を見つけよう

【2025年最新】N-BOXの保険料相場

【2025年最新】N-BOXの保険料相場

車の保険には、加入が義務づけられている自賠責保険のほかに、任意で加入する自動車保険があります。自賠責保険では補償範囲が狭いため、多くの人が任意の自動車保険の加入を検討するでしょう。その際に気になるのが保険料です。

N-BOXの保険料の相場は年代や車両保険の有無で大きく異なります。また、N-BOXの型式(JF1〜JF6)や契約条件によっても異なる点に注意しなければなりません。

特に2025年1月からは軽自動車の型式別料率クラスが拡大されたため、市場に多く出回っているN-BOXの保険料への影響も気になるのではないでしょうか。

年代別・条件別の保険料相場一覧

では、早速20代から70代までの年代別N-BOXの保険料相場を、車両保険あり・なしの両パターンで紹介します。試算にあたっての条件は以下のとおりです。
用途:家庭用
年間走行距離:5,000q以下
20代:11等級、ブルー免許
30代:14等級、ゴールド免許
40代以降:20等級、ゴールド免許
年代別・車両保険有無別の保険料相場(型式:JF6)
年代 車両保険なし 車両保険あり
20代 約2万4,000円〜3万9,000円 約4万9,000円〜7万6,000円
30代 約1万6,000円〜2万1,000円 約2万8,000円〜4万円
40代 約1万1,000円〜1万8,000円 約2万1,000円〜3万1,000円
50代 約1万2,000円〜1万7,000円 約2万1,000円〜3万円
60代 約1万4,000円〜1万8,000円 約2万4,000円〜3万3,000円
70代 約1万8,000円〜2万2,000円 約3万3,000円〜4万5,000円

※保険会社8社の情報をもとに調査 ※2025年10月時点

20代はまだ等級が低く、また運転に慣れていないため事故を起こす確率が高いとされることから、保険料が高くなりがちです。さらに、60代以降も事故を起こす確率が高くなるとされ、保険料が上がる点も見逃せません。

また、30代で初めて自動車保険に6等級で加入する場合と他社から11等級で切り替える場合の料金差は以下のとおりです。

車両保険なし

車両保険あり

初めて加入

約2万1,000円〜3万7,000円

約3万7,000円〜7万3,000円

他社からの切り替え

約1万6,000円〜2万1,000円

約2万8,000円〜4万円

差額

約5,000円〜1万6,000円

約9,000円〜3万3,000円

※保険会社8社の情報をもとに調査 ※202510月時点

 
初めて自動車保険に加入する場合は6等級からになってしまうため、どうしても保険料は高くなってしまいます

さらに、運転者を被保険者に限定する場合と限定しない場合でも保険料は変わります。同じ30代で比較すると以下のとおりです。

車両保険なし

車両保険あり

運転者限定特約

約2万1,000円〜3万7,000円

約3万7,000円〜7万3,000円

運転者限定なし

約2万8,000円〜5万5,000円

約4万4,000円〜11万円

差額

約7,000円〜1万8,000円

約7,000円〜3万7,000円

※保険会社8社の情報をもとに調査 ※202510月時点

 

運転者が限定できるなら、できるだけ範囲を狭くして契約しましょう。

型式別料率クラスと保険料への影響

任意自動車保険の保険料は、型式別料率クラスを元に決まります。そして、数値が高いほど保険料は高くなる仕組みです。

従来では軽自動車の型式別料率クラスは3段階でしたが、2025年1月から7段階に拡大されたため保険料が高くなるケースも見られるようになりました

N-BOXの型式(JF1〜JF6)ごとの料率クラスは以下のとおりです。
N-BOX 型式別料率クラス(保険始期2025年1月1日〜12月31日)
型式 対人賠償責任保険 対物賠償責任保険 人身傷害保険 車両保険
JF1 4 3 3 3
JF2 2 3 1 3
JF3 3 2 2 4
JF4 1 2 1 4
JF5 4 4 4 4
JF6 4 4 6 4

参考:損害保険料率算出機構|型式別料率クラス検索

上の表の通り、JF4では数値が比較的低いのに対し、JF6は高く設定されています。実際に30代(14等級、ゴールド免許)で保険料を比較してみました。

車両保険なし

車両保険あり

JF4

約1万5,000円〜2万2,000円

約2万3,000円〜3万9,000円

JF6

約1万6,000円〜2万1,000円

約2万8,000円〜4万円

※保険会社8社の情報をもとに調査 ※202510月時点

車両保険をつけなければそこまでの差はありませんが、車両保険をつけるとなると、約2万円程度の差になります。

N-BOXだからといって事故が多いと言うわけではありませんが、新しい型式では人身傷害に備えるための自動ブレーキ装置がついたものも多くなっています。

自動車自体の安全性が高まっているからこそ、事故を起こした場合の料率クラスは高めに設定されており、その分保険料が高くなるといえるでしょう。

N-BOXの保険料が高い理由と特徴

N-BOXの保険料が高い理由と特徴

軽自動車は普通乗用車に比べると保険料が安い傾向にありますが、軽自動車の中でもN-BOXは保険料が高めに設定されています。その理由は人気の車だからこそ市場に多く出回っており、その分事故の件数も増えるからです。

また、N-BOXには標準モデルとカスタムモデルがあり、カスタムモデルの方が室内デザインに高級感があります。車両価格にも違いがあり、標準モデルは約170万円からですが、カスタムモデルだと約190万円からと20万円の差があります。

この車両価格の差も、保険料に影響するため、カスタムモデルの方が保険料は高くなる傾向です。

特に車両保険を付加する場合は、補償上限額が異なる点や、カスタムモデルだと修理費用が高くなるため、保険料に更なる差が生じます。

人気車種ゆえの保険料率設定

N-BOXは現在軽自動車販売台数No.1を誇っています。そのため、他車に比べると型式別料率クラスが高めに設定されている傾向にあります。理由は市場で走っている台数が多いことや、台数が多いゆえに事故の発生件数も高くなるからです。

N-BOXの型式別料率クラスは上で紹介したとおりですが、同じ軽自動車のムーヴの料率クラスは以下のとおりです。
ムーヴ 型式別料率クラス(保険始期2025年1月1日〜12月31日)
型式 対人賠償責任保険 対物賠償責任保険 人身傷害保険 車両保険
L575S 3 4 5 4
LA100S 3 4 4 4
LA150S 3 3 3 3
LA800S 1 2 1 4
LA850S 1 4 4 5

参考:損害保険料率算出機構|型式別料率クラス検索

また、実際にN-BOXとムーヴの保険料相場について、30代(14等級、ゴールド免許)で比較した結果は、以下のとおりです。

車両保険なし

車両保険あり

N-BOX(JF6)

約1万6,000円〜2万1,000円

約2万7,000円〜4万円

ムーヴ(LA850S)

約1万6,000円〜1万9,000円

約2万6,000円〜3万7,000円

※保険会社8社の情報をもとに調査 ※202510月時点

ムーヴ(LA850S)の人身傷害保険の料率クラスは4となっており、N-BOX(JF6)の6よりも低い設定になっています。それが保険料の差に結びついているといえるでしょう。

車両保険加入時の注意点

車両保険に加入する際には車両保険金額の設定に注意しましょう。一般的に車両保険金額については新車の場合だと「車両金額に付属品と消費税を足した金額」が妥当だと言われています。

仮に、N-BOX(JF6)を新車で購入した場合の車両価格は約174万円です。それに付属品が20万円程度かかったなら、車両保険金額は213万円程度に設定しましょう。

30代(14等級、ゴールド免許)で車両保険をつけない場合だと約1万7,000円程度ですが、車両保険をつけることにより、保険料は約3万2,000万円程度まで上がります。

また、車両保険には免責金額が設定でき、0円や1回目が5万円、2回目以降は10万円などが選べます。そして、免責金額が少ないほど保険料は高くなる仕組みです。

仮に単独事故で修理になったとしても、5万円〜10万円までなら保険を使わずに自費で修理できる余裕があるなら、免責金額を5万円や10万円に設定することで保険料を抑えられます。

N-BOX保険料を安くする具体的な方法

N-BOX保険料を安くする具体的な方法

自動車保険料は、加入する人の年齢や等級、免許証の色などによって異なります。補償する範囲が広いほど保険料も高くなるため、運転する人が30代以上なら30歳以上のみ補償にすることで保険料を抑えられます

また、運転する人を限定することで保険料を安くできます。限定範囲の具体例は以下のとおりです。
・本人のみ
・本人と配偶者のみ
・本人の家族のみ
・限定しない
割引率は保険会社によって異なりますが、1%〜7%となっており、範囲が狭いほど割引率が高くなる仕組みです。

現在代理店型で契約しているなら、ダイレクト型への切り替えも考えてみましょう。代理店型は保険会社との仲介役を担っているため、その手数料分保険料は高くなります。

ただ、事故の際に担当者が自分に変わって保険会社と手続きをしてもらえる安心感はあります。

最近ではダイレクト型でも事故発生から保険処理終了まで同じ担当者が付いてくれるケースもありますので、できるだけ保険料を安くしたいと考えるならダイレクト型へ切り替える方がお得です。

そのほか、インターネット割引や早期契約割引などが用意されている保険会社もありますので、自分に合った割引制度を積極的に活用しましょう。

契約条件の見直しポイント

仮に現在家族限定特約で契約しているなら、それを本人・配偶者限定にすることで、約3割程度保険料が安くなります。配偶者が運転しないなら、本人に限定することでさらに保険料を抑えることが期待できるでしょう。

また、走行距離も保険料に大きく影響します。土日しか利用せず、長距離の移動は公共交通機関を利用するなら、年間の走行距離を抑えられ、保険料を安くできます。契約の際には現在のオードメーター値と予想される年間走行距離が問われますので、正しい値を申告しましょう。

主に家庭・レジャー用なら、年間走行距離は3,000q〜5,000q程度と予想されます。ただ、住んでいる地域や乗車回数によっても距離は変更しますので、昨年の走行距離と今後のライフイベントなどを考慮しながら決めるようにしてください。

N-BOXではゴールド免許割引やエコカー割引などが利用できます。主な割引制度の概要や適用条件を紹介しますので、参考にしてください。
主な割引制度の概要・適用条件

割引制度

割引内容の概要

主な適用条件

インターネット割引

1万円〜2万円程度割引程度
(保険会社によって異なる)

契約手続きをインターネット上で行うこと

ゴールド免許割引

約9%〜18%の割引

記名被保険者が保険の開始日時点でゴールド免許を保有している

証券不発行割引

約500円程度の割引
(保険会社によって異なる)

紙の証券を発行しないこと

新車割引

約2%〜19%の割引

契約の開始日が車の初回登録月の翌月から一定期間であること

ASV割引(自動ブレーキ割引)

約9%の割引

車にAEB(衝突被害軽減ブレーキ)機能が付いていること
車の型式が発売されてから一定期間内のものであること

セカンドカー割引

最大38%の割引

・すでに契約中で、2台目の車を初めて契約すること。
・契約の開始時点で等級が11等級以上であること。
・被契約者が個人で、一定の条件を満たすこと。
・車の車種が自家用車であること。

保険会社の比較と選び方

自動車保険にはダイレクト型と代理店型があり、代理店型の方が年間保険料は高く設定されています

代理店だとそこの担当者を介して保険に加入するため、じっくりと相談しながら決められる点や、事故が起こった際には担当者に連絡することで、保険会社との手続きを行ってもらえる安心感を得られる点がメリットです。

ただ、その分保険料は高めに設定されており、ダイレクト型と比べると最低でも1万円程度は高くなるといわれています。

代理店型を選ぶなら担当者との相性も重要なポイントです。ダイレクト型との価格差を考慮しても、この人なら安心して任せられると思うなら、代理店型を選ぶとよいでしょう。

ダイレクト型は自分で保険会社を選び、保険会社と直接インターネットもしくは電話で契約する仕組みで、代理店のような仲介がないため、保険料を安くできます

ただし、事故が起こった際の手続きは自分で保険会社に連絡し、行わなければなりません。そのため、事故の対応が自分ででき、保険料を抑えたい人に向いています

保険料を抑えたいなら、複数の保険会社を比較することが大切です。その際には一括見積もりサービスを利用すると便利です。ただ、細かい設定ができないケースもありますので、その場合は保険会社の公式サイトでシミュレーションを行って確認しましょう。

保険会社を選ぶ際には、保険料はもちろんのこと、契約のしやすさや補償内容、事故対応の丁寧さやロードサービスの内容などをきちんと比較し、自分に合った補償内容で比較することが大切です。

自動車保険満足度ランキングで最適な保険を見つけよう

自動車保険を選ぶポイントは、保険料だけではありません。事故対応のスムーズさやロードサービスの充実さなど、総合的な満足度で選ぶことが大切です。

オリコンの自動車保険顧客満足度ランキングでは、実際の利用者の口コミや評価を参考に保険会社を選べます。やはり実際に利用した人の感想を聞くことは大切です。

気になる保険会社があれば、サイトから簡単に見積もりが取れる点もおすすめです。また、ファイナンシャルプランナーの評価も掲載されているので、そちらを参考にしてもよいでしょう。

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トータルマネーコンサルタント 新井智美

監修者トータルマネーコンサルタント 新井智美

マネーコンサルタントとしての個人向け相談、NISA・iDeCoをはじめとした運用にまつわるセミナー講師のほか、金融メディアへの執筆および監修に携わっている。現在年間200本以上の執筆・監修をこなしており、これまでの執筆・監修実績は3,000本を超える。

・1級ファイナンシャル・プランニング技能士
・CFP®
・DC(確定拠出年金)プランナー
・住宅ローンアドバイザー
・証券外務員

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