2017年10月21日 09時30分

月単位でなくトータルで “子どもの習いごと費用”の考え方

どれくらいのお金をかけたらよいか 子どもの習いごと費用の考え方を紹介(写真はイメージ) [拡大する]

どれくらいのお金をかけたらよいか 子どもの習いごと費用の考え方を紹介(写真はイメージ)

 「習い事に、どれくらいのお金をかけたらよいか」と悩む親は少なくない。世帯収入や自由に使えるお金、子育ての方針、今後子どもにどのようになって欲しいか、など考え方によって大きく変わるので、正解は人それぞれ違うだろう。“なんとなく”で、周りの友達に合わせて習い事をしていると、いつの間にか大きな金額になってしまう。子どもの習い事については「トータル」で考えることをおすすめしたい。

■月謝だけでなく“トータル金額”をチェック

 習い事の月謝は、5000〜7000円程度が多いだろう。2つの習い事をすれば、月に1万円を超えてくる。子どもが2人いたら、その2倍だ。ただし、月謝だけで済まないケースも多い。

 例えば水泳の場合、指定の水着や水泳バッグを買う必要があるケースも多い。進級するたびに、その級の色の水泳帽子を買うというところもある。ピアノの場合、先生の方針によって「自宅ではどんなピアノでもOKです」という場合もあれば、「アップライトピアノでよいので、必ず本物のピアノを買ってください」と言われる場合もある。さらに、ピアノやバレエ、ダンスなどは定期的に発表会があり、その都度費用がかかる可能性があるほか、年会費や保険料、施設代などで、年に数回大きなお金がかかる習い事もあるだろう。

 それゆえ、月謝だけで判断せず、トータルでどれくらいかかるかをリサーチしてから検討するとよいだろう。月謝は低くても、そのほかの出費が多く、年間で考えると意外と大きな出費になることもあるからだ。また逆に、月謝が高くてもそれ以外はかからないということもあるからだ。

■ “効果”は 少し長い目で見守ること

 もちろん、習い事は金額だけで判断するのではなく、習い事による“効果”があるかどうか、事前に考えた上で、少し長い目で見守っていけるとよいだろう。子どもの自主性を重んじるあまり、「子どもが1回嫌がったから」といって、すぐにやめてしまうのは危険だ。なぜなら、「嫌がれば、嫌なことをすぐにやめることができる」と、子どもが体得してしまうからだ。

 さすがにずっと嫌がっているのに続けさせるのは酷かもしれないが、嫌がるのは一時的なものか、それとも少し頑張れば子ども自身が乗り越えて成長につながるのかを、少し長い目で見極めてあげる必要があるだろう。

■効果もお金も「トータル」で考えてみる

 習い事は、何年か続けていると意外と大きな金額になる。例えば、月謝7000円の習い事を5年続けると、7000円×12ヶ月×5年=42万円になるのだ。

 「あの子もやっているから」など、周りの友達の影響を受けていると、習い事は増えていくだけ。一度始めるとやめにくく、そもそも子ども本人や子育ての方針、家計の状況にあっていないかもしれないので、始める際にはしっかり検討する必要があるだろう。効果もかかるお金も「トータル」で考えて、ぜひ自分の子どもにあったものを選んであげよう。

(ライター:西山美紀)
ファイナンシャルプランナー。2児の母。これまでに1万件以上のマネーデータを分析し、500人以上にマネーの取材を行うほか、女性の生き方などをテーマに取材・執筆・記事監修なども行っている。著書に『お金が貯まる「体質」のつくり方』(すばる舎)。公式サイト:http://www.nishiyamamiki.jp/

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