2018年03月11日 11時00分

くしゃみや鼻水も “花粉症”は、ペット保険の補償対象になるのか?

犬や猫が花粉症になった場合、ペット保険の補償対象になるのか解説する(画像はイメージ) [拡大する]

犬や猫が花粉症になった場合、ペット保険の補償対象になるのか解説する(画像はイメージ)

 ペットを飼っていても「花粉症は人間だけ」と考えている人は少なくないようだが、犬や猫もアレルギー反応である花粉症にかかることがある。「あれ、花粉症かな?」と思ったら、まずは様子を観察してあげよう。どんなときに症状が出るのかを把握しておくと動物病院で診断しやすくなるからだ。かゆくなり目をかいてしまうと悪化することも考えられるので、そのまま放っておくことは一番良くない。環境などの改善をしても症状が軽くならないようであれば動物病院を受診しよう。

■花粉症は犬や猫も人と同じ

 一般的に花粉症は、人だけではなく犬や猫も発症し、春は特に花粉の量が多くなる。花の種類 は時期と場所によって異なるが、関東エリアは一年中花粉が飛んでいる。春先にピークがやって来るスギやヒノキだけではなく、秋のブタクサの時期は意外に長いものだ。

 アレルギー反応については、昨年までは大丈夫だったからと言う安心は禁物だ。ある日突然にアレルギー反応が出てしまう人もいるが、これは犬や猫も同じこと。花粉に限らず、ワクチンや食べ物など日常生活のなかにアレルギーとなる原因は潜んでいるのだ。

 犬や猫の花粉症としてのおもな症状は、くしゃみや鼻水・目やにが出たり、目がかゆくなるなど、人間とほぼ変わらないようだ。アトピー性皮膚炎を持つ場合は、花粉が原因で症状が悪化してしまう事もあるだろう。困ったことに犬や猫に症状や具合について聞くことができない。そのため、花粉症が疑わしいと思ったら、動物病院で検査等を受けて診療をしてもらうことが大切だ。仮に、花粉症でなくてもほかの病気の可能性もあることを覚えておこう。

■ペット保険は対象? 予防策は?

 花粉症の症状が出て、動物病院で検査を受けたらその費用は保険金として支払われるのだろうか。保険会社によってさまざまではあるが、アレルギー反応の症状があり、治療の一環として行う場合は原則保険の対象となるところもある。ただし、その検査が予防目的や、健康体に対して行う検査、または、免疫療法等の代替的処置については保険の対象外となる(個別に対応となるケースも)。したがって、予めアレルギー検査を受けておきたいという場合は対象とはならない。また、検査の結果によって、病名がわかり治療にかかる診療費用や薬代は対象となる。

 春先にマスクをする人を見かけるようになると、花粉症の季節がやってきたと感じるものだが、犬や猫はマスクもメガネの装着もできない。犬においては日課である散歩によって花粉症が悪化してしまっては可哀そうだ。散歩から帰って来たらよく花粉を払うか、ブラッシングをしてあげよう。物を言えないペットだからこそ、こまめな掃除や空気清浄機を利用して清潔な環境を整えてあげよう。

【文・監修:SAKU株式会社】
しあわせな人生をデザインする会社、人生とお金をコンセプトとする編集制作プロダクション。これまでの金融・経済やマネーのイメージをくつがえす「発想力」を展開中。

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