2018年06月24日 11時00分

ウォーターサーバーの「すぐにお湯が出る」仕組みとは

すぐに温水や冷水が出せるウォーターサーバー。内部の仕組みとは(写真はイメージ) [拡大する]

すぐに温水や冷水が出せるウォーターサーバー。内部の仕組みとは(写真はイメージ)

 おいしい水をいつでも飲めることから、一般家庭でも人気のウォーターサーバー。ほとんどのサーバーは、ボタンを押したりレバーをひねったりするだけで即座にお湯や冷水が出るが、一体なぜなのか。ウォーターサーバーの仕組みについて解説する。

■2つのタンクで適温をキープ

 冷・温水が出るウォーターサーバーには冷水タンクと温水タンクの2つが搭載されており、タンク内は常に一定の温度が保たれている。

 冷水タンクの場合はコンプレッサー式と電子式の2種類があり、前者は大容量のサーバーに対応可能で素早く冷却できる一方、後者は音が静かで電気代が比較的かからないというメリットがある。また「温水タンク」には内部に金属棒が取り付けられており、それを加熱することで水を温める仕組みになっている。

■温水を使わなくても電源を切るのはNG

 このように、ウォーターサーバーの大半はすぐ温水が出る仕様になっている。なかには「お湯は使わないから」と、コンセントを抜いて電気代を節約しようと考える人もいるかもしれない。しかしウォーターサーバーは、温水なら80度以上、冷水なら10度以下に保つことによって、内部での雑菌の繁殖を防いでいる。そのため、たとえ温水をそれほど使わない場合でも、電源は切らない方が良いだろう。サーバーによっては「自動クリーニング機能」などが搭載されており、電源を入れておけば、毎日決まった時間に内部を洗浄してくれるものもある。いつでも清潔な水を飲むためにも、電源は入れたままにすることが望ましい。

■長期間不在にする場合はどうすればいい?

 なお万が一、長期不在などでウォーターサーバーの電源を切る必要がある場合には、故障や雑菌の繁殖を防ぐためにも、各サーバーの取扱説明書に従って、ボトルの水を使い切り、水抜きをしてから電源を切るようにしたい。そして、再び使い始める際には、必ずセルフメンテナンスを行い、サーバーに異常がないかを確かめるようにしよう。

 電気の力で温度を調節し、衛生状態を管理するウォーターサーバー。24時間、常に電源を入れておく必要があるからこそ、選ぶときには“電気代”にも注目したいところだ。

(文/常澤光)

>>【ウォーターサーバー】おしゃれでコンパクト 「デザイン」で満足度が高いのは…

>>飲料用だけじゃない! ウォーターサーバー&ピュアウォーターの賢い使い方

オリコン日本顧客満足度ランキングの調査方法について

当サイトで公開されている情報(文字、写真、イラスト、画像データ等)及びこれらの配置・編集および構造などについての著作権は株式会社oricon MEに帰属しております。これらの情報を権利者の許可なく無断転載・複製などの二次利用を行うことは固く禁じております。