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顧客満足度の高い企業トップに聞く 南部靖之氏
南部靖之氏
((株)パソナグループ
代表取締役グループ代表)
なんぶ やすゆき
1952年1月5日生まれ。76年3月関西大学工学部卒。主婦の再就職支援のために大学卒業1ヶ月前に起業し、人材派遣業をスタート。03年、パソナが一般人材派遣会社として初めて東証第1部に上場。同年に就農支援を開始、05年に若者の就労をサポートする仕事大学校を創設、06年にはフリーター協会を設立するなど、近年も新たな雇用インフラ作りにまい進。07年には持株会社制移行に伴い、パソナグループ代表取締役グループ代表に就任。
ユーザーの口コミ評価のランキング化 オリコンCSランキング 人材派遣会社編 株式会社パソナ
「“誰もがいつでも自由に好きな仕事を選択することができ、ライフスタイルに合わせた働き方のできる社会”を目指し、創業以来、雇用創造に取り組んできた」
近年、人材派遣業界は過当競争の時代に入っている。事業所はオフィス関係向けだけでも1万4千社以上がひしめく。その群雄割拠の中、派遣会社のトップブランドとして圧倒的な支持を得ているのがパソナだ。オリコンのCS(顧客満足度)調査では数ある人材派遣会社の中で、総合ランキング首位となっている。その人気の理由を聞いた。
主婦をはじめフリーターや音楽家向け等
新たな雇用インフラを社会に提唱
――人材派遣業界をどう見ていますか。
【南部】 労働者派遣法が86年に施行されて以来、幾度かの規制緩和により派遣業務の職種や求められるスキルの幅も広がったことにより、ここ10年くらいで急激に参入企業が増えました。特にここ2〜3年の伸びは、派遣業界全体が“成長”したというよりも、“膨張”したという表現の方が正しいかもしれません。今後はある程度、自然淘汰が進んでいくと思われます。
――その中でパソナはオフィス向け派遣者数がトップ。今回のオリコンのCS調査でも総合1位となっています。
【南部】 そもそも私が人材派遣事業をスタートしたのは、子育てを終えて再就職を希望する女性たちを応援したいとの思いからでした。というのも、当時の日本は“終身雇用・年功序列”を中心とした「日本型雇用」。このシステムは“大企業・男性・正社員”を前提に考えられていたからです。大企業に勤める男性正社員は年次で昇進もし、教育も受けられる。“海の家・山の家”のような保養施設もあれば、健康管理もしっかり受けられる。ところが、同じ男性でも中小企業に勤める人、ましてやパートやアルバイトで働く女性はそうではない。そこで、一度家庭に入った女性でも再び 大企業の正社員と遜色のない処遇で働ける仕組みを作りたいとの思いで始めたのが“人材派遣”だったのです。


――まさに、先見の明ですね。その後も常に先手、先手で新しいサービスを提供した。
【南部】 主婦だけでなく、働く上で弱い立場の人たちが必要とする雇用インフラを創り続けてきました。新卒やシニアの就労支援を業界に先駆けて取り組んできたほか、最近ではフリーターなどの若者に、実践的な教育・研修を行い、“夢”の実現を支援する「仕事大学校」や、音楽家の仕事と音楽活動の両立を支援する「ミュージックメイト」など、すべての人が能力や才能を活かせる社会を実現するため、新たな雇用創造に取り組んでいます。


――時間給の高さも人気の秘訣ですね。CS調査でも評価がトップです。
【南部】 創業当時、大企業の正社員の平均年俸を1年間の労働時間で割ったものを時間給に設定しました。正社員でも派遣社員でも、“働くこと”は皆同じ。「期間」や「時間」で、働くことを差別するのはおかしいと思います。働くことはみんな同じく“尊い”ものなのですから。


――派遣スタッフの就業環境を整えるための取り組みを積極的に行っていますが。
【南部】 今年4月にはパソナに登録する派遣スタッフの方が、スキルアップや就業準備に関わる自己投資、引越しや育児サービスにかかる物品の購入資金として、融資が受けられる派遣スタッフ向けローン制度を新設しました。今秋からは新たに派遣スタッフの方々の“仕事だけではなく生活・人生設計・健康”に関する相談を受け付け、将来のライフプランの相談に乗る専任の「メンター制度」も導入しています。パソナでは、仕事案内はもちろん、個々人のライフプランに応じたサポート体制を整えています。
企業活動で大切なのは“理念”社員に直接伝え、浸透を図る
――CSR(社会的責任)への取り組みも非常に活発ですね。
【南部】 パソナグループの企業理念は「社会の問題点を解決する」こと。僕らはそれを実現するためのソーシャルアクティビスト集団なんです。だから、普通の会社であれば利益の何%をCSRに充てるという考え方だけど、パソナでは企業活動そのものがCSRとなっている。発想が全然違うわけです。障害者の方々の自立支援、農業分野での雇用創出をはじめ、外部のソーシャルアクティビストを支援する活動も始めている。


――こうした取り組みは南部さんのアイデアですか。
【南部】 もちろん僕の発想もあるけど、ほとんどは社員から出てきたものですよ。パソナグループでは毎年創業日の2月16日を「チャレンジの日」と呼んで、社員が新規事業提案を発表する日としている。そこで出てきたアイデアを積極的に形にしています。


――ボトムアップの力が大きいわけですね。
【南部】 そう。だから、僕は毎日社員と会う時間を優先して作っている。1日を4等分して、寝る時間、自分のために使う時間、新規事業を練る時間、そして社員と過ごす時間にそれぞれ6時間ずつ当てると決めているんです。新卒学生の採用でも必ず僕は一人ひとりに会うようにしています。毎年2〜4月の時間の8割は新入社員のために割いていますね。


――単刀直入に聞きたいのですが、企業にとって最も大切なことは何ですか。
【南部】 それは、間違いなくポリシー、理念だと思う。売上げや利益、規模の拡大も大切だけど、「何をしたいのか」がなければ成り立たないと思います。パソナには創業以来、弱い立場の人が安心して働けるような雇用インフラを作っていくという、明確な方針がある。そして今も、「社会の問題点を解決する」という確固とした理念がある。それを僕が毎日社員に会って、ことあるごとに言っているから、創業の精神がぶれることなく、事業に取り組めているのだと思います。


――思ったような雇用インフラは整いましたか。
【南部】 ようやく僕のやりたいことの半分ができたくらい。まだまだ足りない。今後も働く者を強くして、個人が国や企業に依存せずに自分の力で生きていけるような仕組みや雇用インフラを作っていきたいですね。
株式会社パソナ
創立:1976年2月16日(株式会社テンポラリーセンターとして創立)
資本金:30億円(2008年2月末現在)
事業内容:人材派遣/請負、人材紹介、再就職支援、アウトソーシングほか
URL:http://www.pasona.co.jp/

P R

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