一般的なクレジットカードは、カードで買い物代金を支払うことによって金額に応じたポイントが貯められるようになっています。このシステムを上手に利用すれば、現金で買い物をするより数倍お得です。毎日の買い出しでコツコツポイントを貯めれば、数万円相当の商品に交換することも夢ではありません。
ここでは、クレジットカードで貯められるポイントの種類についてご説明させていただきます。
ポイント還元率って?
クレジットカードについて調べていると、「ポイント還元率」という言葉によく出会います。初めてのカードを何にしようか迷っている方は、まずこの言葉の意味を理解しておきましょう。
「ポイント還元率」とは、「クレジットカードを利用して支払った代金の中からポイントとして還元される率」の意味です。ポイントは一定数貯まれば現金に換金したり、マイレージや電子マネーやTポイントカードといった他のカードに移行させたり、商品と交換したりできるため、還元率が高ければ高いほどカードの持ち主の利益になります。クレジットカードを選ぶ最も重要なポイントのひとつといっていいでしょう。
ポイント還元率の数え方
ではポイント還元がどのような計算の元に成り立っているかをご説明しましょう。
ポイント還元率は、ポイント付与率(利用額1円辺りのポイント)×ポイント単価率(1ポイント辺り何円の価値か)で計算することができます。
ポイント還元率が1%の場合を例に挙げてご説明します。
100円の買い物につき1ポイントが付与されるとしたら、付与率は0.01です。また1ポイントが1円であれば、ポイント単価率は1です。付与率0.01×単価率×1で0.01、つまり還元率は1%です。
すべてのポイント還元率は、このような計算で考えることができます。大体0.75%以上であればお得と考えてもよいのではないでしょうか。
ポイントを商品に交換する
ポイントと交換できる商品はカード発行元のウェブサイトなどで確認することができますが、最近は贈られてくるカタログギフトから選ぶことも多くなりました。商品の種類は日用品から家具・家電、お取り寄せ食品にスイ―ツ、ショーや舞台のチケット、金券、ペア宿泊旅行プランなど消耗品から貴重品まで実に幅広く揃っています。会社によって商品の傾向やラインナップは異なりますので、それを基にカードを選ぶのもよいですね。ただし、交換する商品によっては会社ごとにポイント消費数などが異なりますので、そこでもまた得をしたりちょっぴり損をしてしまったりする場合もあります。どのカード会社にも共通していえるのは、金券類が効率よくお得に還元することができます。また、ポイントを年会費として利用可能なカード会社もあります。一見「それってプラマイゼロなんじゃないの?」と感じてしまいますが、年会費を払うことで様々な特典があるわけですから、結果的にはお得に済ませることができます。
JCBの場合
JCBカードのポイントは、nanacoやAmazon、Tポイントに変換することができます。交換できる商品もキッチンツールや調理家電、日用品やお取り寄せグルメなど充実のラインナップです。阪急やヨドバシカメラといった提携店舗の商品券にその場で変換することも可能です。そしてJCBの一番の特徴といえば、ディズニー関連の商品が充実していることです。ミッキーマウスやプーさんといった人気キャラクターのオリジナルグッズのほか、東京ディズニーランド・東京ディズニーシーをお得に楽しめる宿泊券・パスポートなど、ディズニーリゾートオフィシャルスポンサーならではのサービスが充実しています。
AMERICAN EXPRESSの場合
AMERICAN EXPRESSのポイントはANA、そしてDELTA航空をはじめとする諸外国の航空会社のマイルに移行することができます。ほかにも、ヒルトンなど提携ホテル・グループのポイントに変換することも可能ですし、楽天スーパーポイントやTポイントに変換することができます。また、ほかのカード同様家電や日用品、お取り寄せ食品などに交換することができますが、六本木や永田町に構える会員制ライブラリーのチケットに交換できるのはAMERICAN EXPRESSならではのメリットです。
Diners Clubの場合
Diners Clubの場合、ハイステータスカードとだけあって交換できる商品も1級品のものが多いです。ニューオータニや銀座サンモトヤマ、ANA、BMWなどとの提携カードの場合、グッズや割引チケットなどをオリジナルグッズに交換することができます。アルファ・ロメオ、マセラティ、フェラーリなど高級車メーカーのグッズを取り扱っているのはDiners club ならでは。家電の場合、ラッセルホブス、バルミューダ、フィリップス、ティファールなど海外一流メーカーのものが充実しています。
その他の場合
例えば三井住友VISAカードも、交換できる商品が充実しています。ANAのマイルやTポイントをはじめとする、20を超えるサービスにポイントを移行できるのも嬉しいですね。セゾン・マスターカードの場合、wowow視聴料やスターバックスカード、すかいらーくカードなどと交換することもできます。ポイント還元率の高さに定評のあるリクルートプラスカードの場合、ポンパレ、ホットペッパー、じゃらんといった諸サービスにポイントを還元することができます。近頃話題の楽天カードであれば、1ポイントを1円として楽天ショッピングサイトで利用したり、電子マネーedyに換金することができます。Reader’s cardの場合、貯めたポイントをAmazonのデポジットとして利用可能です。このように、各社共通のサービスはありつつもそれぞれオリジナルのポイント活用手段を提供していますので、カード選びの際には吟味しなくてはなりません。
最後に
ごく稀に、「クレジットカードとしての機能さえ果たしてくれれば、ポイントに関してはなんでもいい」という方もいます。しかしクレジットカードのポイント制度をレストランや美容院でもらえるスタンプカードと一緒にしてはいけません。交換できる商品も多種多様ですし、使用頻度に比例して還元率もあがります。たかがオプションと見くびらず、ぜひ有効活用しましょう。