クレジットカードは紛失・盗難によって第三者により不正利用される可能性があります。
被害額はカード会社によって補償されますが、本人に過失があるなど、不正利用として証明できない場合は100%補償されません。
今回はクレジットカードが不正使用されたときの対処方法についてご紹介しましょう。
クレジットカードの不正利用
一般社団法人日本クレジット協会の調査によると、2013年の第4四半期(10月〜12月分)不正使用被害額は、21.6億円で、前期比では2.9%の増加となりました。
一言で不正使用といっても落ちていた財布からカードを抜き取って使用するのはもちろん、クレジットカードを盗まずにデータだけを読み取って偽造する「スキミング」、クレジットカード会社を装ってカード番号やパスワードを本人から聞き出す「フィッシング」など、不正利用の方法も多様化してきています。
クレジットカード会社は利用者に安心してカードを使ってもらうため、常にカードの利用記録をチェックしていますが、すべての不正を防げるわけではありません。
不正利用された場合、被害額は補償されるので金額的な被害はないのですが、本人に過失があるときや、不正利用を証明できないときは100%補償されないケースがあります。クレジットカードの不正使用による被害額が年々増えていることから、いつ被害に遭うか分かりません。安心・安全なクレジットカードライフを楽しむのはもちろん、被害を最小限に留めるためにも対処方法を学んでおきましょう。
カード会社に相談
クレジットカードの利用証明書に覚えのない支払いがあったら、すぐにカード会社に連絡しましょう。「覚えていないだけで自分が使ったのかもしれない」思うかもしれませんが、気のせいではなかった時は非常に厄介なことになります。不正利用にあった際には補償金が出るので、ほとんどの場合はお金を払う必要はありません。
ただし、補償される期間はあらかじめ定められており、この期間外に発生した請求は自己負担となります。なるべく早く報告するようにしましょう。補償期間はカード会社によって異なります。
紛失・盗難の通知が受理された日の前後60日以内を補償するところが多いようですが、これよりも短いところもあります。詳しくはクレジットカードの契約内容を見てください。
警察に相談
カード会社に相談したあとは、警察に届け出をしましょう。サポートセンターの担当者によっては「警察に連絡する必要はありません」と言うかもしれません。確かにクレジットカードの不正使用によって犯人を捕まえるのは難しいでしょう。ただし、警察の調書はいざという時に役に立ちます。本当に不正使用されたと証明をするためにも必ず警察に相談してください。
ネットで利用する場合は細心の注意を
ネットショッピング等でクレジットカードを利用している方は注意してください。クレジットカードの番号を不正利用する悪質なサイトが確認されています。またウイルスに感染することでクレジットカードを含む個人情報を抜かれてしまう事例も報告されています。
怪しいサイトではクレジットカードを使うのは避けるのはもちろん、ウイルス対策ソフトをインストールして、ウイルス定義を最新に保つようにしましょう。