ついうっかり忘れてしまうのが「クレジットカードの引き落とし」です。実際に、引き落とし日に残高不足で慌ててしまった方もいるのではないでしょうか。一方で、クレジットカードをまだ利用したことがない方は、引き落とし時に残高が不足している場合のペナルティなどに不安に感じるかもしれません。今回は、クレジットカードの引き落とし時に残高が不足していた場合の対処法についてご紹介します。
引き落としができない場合のペナルティは?
カード利用者の中でも特に不安に感じることが、「残高不足で引き落とせなかった場合のペナルティ」でしょう。特に、「そのままカードの利用が停止になってしまうのではないか」と思う方も多くいるかと思います。
クレジット会社によって変わってはきますが、基本的には一度引き落としができなかったからといって、すぐに利用停止になるということはありません。
まず、残高が足りない場合は、カード会社から、「再度引き落としをする」といった旨の通知が届きますので、その期日までに入金を行えば問題ありません。ただし、最近では、延納するまでの期間はカードを利用することができなくなるケースが多いため、注意が必要です。
また、再度の引き落としにも入金が間に合わなかった場合や、延納に応じなかった場合は、契約しているカード会社から利用停止の通知が届き、そのままカードは使えなくなってしまいます。
カードの引き落としが間に合わなかった場合の遅延損害金について
カード引き落とし時に残高が足りず、延納になった場合、「遅延損害金」というものが発生します。法律により利率が定められており、ショッピングの場合は年利14.6%まで、キャッシングの場合は金利の1.46倍までとなっています。それぞれの算出方法は以下の通りです。
〈ショッピング〉
請求元金 × 遅延損害金年率 ÷ 365(日) × 支払い期日経過日数 = 遅延損害金
〈キャッシング〉
借入残高 × 遅延損害金実質年率 ÷ 365(日) × 支払い期日後経過日数 = 遅延損害金
ただし、延滞しても遅延損害金が請求されない猶予期間「グレースピリオド」というものが存在し、すぐに支払いをすれば、遅延損害金を支払わなくていい場合もあります。
引き落とし時に残高不足だった時の対処法
クレジットカードの利用に慣れてくると、ついうっかり買い物などをしすぎてしまうことがあります。引き落とし時に残高不足で支払いができなかった場合、どうすればいいのでしょうか。支払う余裕がある場合とない場合の2つのケースについて考えてみましょう。
〈支払う金銭的余裕がある場合〉
クレジットカードを利用している方は、引き落とし用の口座を別に持っていることが多くあります。その場合、引き落とし用の口座の残高が足りなかったとしても、別の口座から支払うことは可能です。なるべく早く支払うことで遅延損害金を払わなくて済むため、こちらからカード会社に連絡を取り、振込用の口座を教えてもらいましょう。
〈支払う金銭的余裕がない場合〉
こちらもまずはカード会社に連絡をしましょう。いつまでに振り込むことができるのか聞かれますので、給料日などと合わせて、確実に支払える日を答えましょう。その際に延滞金などの説明もされます。また、引き落とし日になって慌てないためにも、事前にチェックする習慣をつけ、支払いが難しいことがわかった時点でカード会社に連絡するようにしましょう。