クレジット(信用)というように海外では身分証明としてはもちろん、支払いはカードで行われるのが一般的。海外旅行に行く際には必須とさえいわれています。非常に便利なクレジットカードですが、トラブルが全くないわけではありません。
海外でカードを使う時に生じた主なトラブルとその対策についてご紹介しましょう。
盗難に遭ってしまった!
海外旅行で最も多いトラブルが「盗難」です。ちょっと目を離しただけで、荷物が盗まれてしまったというのはよくあること。近年、観光客を守るために観光地やその周辺には警察が配備されており、盗難の件数が少なくなっているのですが、残念ながら被害はゼロではありません。日本の感覚でいるとすぐに盗られてしまうので気をつけましょう。
クレジットカードは現金と違って盗難されたとしてもすぐにカードを止めれば被害は少なくなりますし、不正に使用されたとしても本人に落ち度がない場合は補償されます。しかし、カードの再発行までには時間がかかるので、最悪の場合、観光ができなくなってしまう可能性があります。このような場合に備えてクレジットカードはなるべく複数枚持つようにし、保管場所も分散させるようにしましょう。
見に覚えのない請求が来た!
外国には悪質な店が多数存在するため、クレジットカードを不正利用されてしまうことがあります。相手がホテルマンであろうとレストランの店主であろうと、カードを利用するときは最新の注意を払うようにしてください。最も多いのは売上票のトラブル。サインをしてしまうと商品を購入していなかったり、サービスを受けなかったとしても売買が成立してしまいます。言われたままにサインするのではなく、合計金額はもちろん、税金やチップ代に至るまで細かくチェックしてください。
どこかに空欄がある場合は必ず店員に聞きましょう。あとで勝手に金額を記入されて膨大な請求が来る可能性があります。見に覚えのない請求が来た場合、クレジットカードによっては補償されることもありますが、自分に落ち度があるときは補填されないケースがあります。万が一のために、レシートや伝票等はその場で確認し、帰国後も保管しておきましょう
治療費が高額に!
クレジットカードには海外旅行保険が付帯されているものもあり、旅先での病気になったり、怪我をした場合に補償金が出ます。しかし、海外の治療費は非常に高額であり、3日程度の入院でも数十万円から数百万円かかることがあります。カードの保障だけでは足りないことも多いので、別途海外保険に入っておくと安心です。
自分の身は自分で守る
基本的なことですが、自分の身は自分で守る必要があります。
クレジット会社の補償があるといっても100%補填されるとは限りませんし、品物やお金が返ってきたとしても、楽しかったはずの時間は返ってきません。最高の海外旅行にするためにも、万全の注意を払いましょう。