一昔前まではクレジットカードといえば銀行系がメインだったのですが、近年では鉄道会社や石油会社など様々な企業がカードを発行するようになりました。
発行している企業によってカードの特徴が変わってくるため、銀行系クレジットカードや信販系クレジットカードのように呼び、区別をしています。これを「系統」といいます。
多様化するクレジットカード
日本クレジット協会の調査によると、日本国内におけるクレジットカードの発行枚数は2013年3月時点で3億2352万枚とされ、成人人口比にすると1人あたり3.1枚所有している計算になります。
それもそのはず、以前はクレジットカードといえば銀行が発行するものだったのですが、現在は様々な企業がクレジットカードサービスを行うようになりました。デパートやガソリンスタンドに行けばその企業が発行しているカードの勧誘をされますし、駅の構内ではICカードとセットになったカードを作るようにすすめられます。現在、日本には数え切れないほどのクレジットカードがあるのです。
系統とは?
ひとえにクレジットカードといっても、様々な企業が発行しており、カード毎に特徴が異なります。そのため発行会社または提携会社によって「○○系クレジットカード」とカテゴライズされることが多くなりました。この○○系にあたる部分を「系統」と呼びます。
たとえば、飛行機でのフライトや日常生活でマイルがたまるクレジットカードはクレジットカード会社が航空会社と提携して発行しているので「航空系クレジットカード」、「エアライン系カード」などと呼ばれます。この「○○系カード」という名前は便宜上呼ばれるものであって、特定の団体が定義付けしているわけではなく、あくまで俗称です。現在、国内だけでも300社以上のカードが発行されており一枚ずつの名称をあげるのは難しいため、クレジットカードでは系統別にまとめられることが多いのです。
系統によって審査基準が違う
発行会社や提携会社によってサービスが異なるだけではなく、審査基準も違います。もっとも申し込み時の審査が厳しいのは銀行系といわれており、逆にコンビニやデパート等で発行される流通系は審査が通りやすいといわれています。今まで派遣社員やパートといった非正規雇用者ではクレジットカードを持つのは難しいといわれていましたが、カードの系統によっては雇用が安定していれば審査に通る可能性があります。
これからクレジットカードを作ろうと考えている方は、カードのブランドや特典だけではなく、系統もチェックするようにしてみましょう。審査が通る可能性がより高くなります。
カード選びの際には系統をチェック
日本国内だけでもたくさんのクレジットカードがあり、新しくカードを作成する場合はどれを作ればいいのか迷ってしまうと思います。しかし、カードは発行会社や提携会社によって分類することができます。それが「系統」です。石油系カードならばガソリンが安くなったり、流通系カードならば日々のお買い物がお得になったり、様々な特典が存在します。カード選びの第一歩として、まずは系統をチェックするようにしましょう。