日本国内だけでも数多くのクレジットカードが発行されており、主な会社だけでも300社以上存在します。以前は銀行系や信販系がほとんどを占めていたのですが、近年はメーカー系や流通系など、ビジネス戦略の一つとしてクレジット事業を始める企業が増えています。
今回は中小小売商団体が発行している、いわゆる中小小売商団体系クレジットカードの特徴についてご紹介します。
中小小売商団体系クレジットカードとは
中小小売商団体系クレジットカードとは、中小小売店を取り巻く経済的・社会的・政治的な問題を解決する中小小売商団体が発行しているクレジットカードのこと。
銀行系・信販系のクレジットカードは審査が厳しいと評判で、安定した収入のある正社員でも通らないことがあります。契約社員やアルバイトと同様に、収入が不安定な中小小売店の経営者も同様に取得は難しいといわれてしました。そのような状況を救済するために登場したのが中小小売商団体によるクレジットカードです。中小小売店は地域に根ざした店舗であり、小売商団体や中小事業者を元気にすることで地域活性に繋がるという考えのもとに発行されています。有名なものとしては日専連の「日専連カード」、エヌシー日商連の「NCカード」などがあります。
中小小売店だけではなく、一般の方はもちろん、法人での利用も可能です。
汎用性が高いカード
特定のメーカーや店舗でしかポイントが付かない流通系クレジットカードやメーカー系クレジットカードが増えていますが、中小小売商団体系クレジットカードは共同の力でカードの利便性を高めることに注力しています。たとえばVISAやJCB等の国際ブランド会社と提携して国内外の加盟店を増やしたり、全国展開している流通会社・ガソリンスタンドとの提携によりポイントを付与したり、ATM等の相互乗り入れなど、便利な機能がどんどん追加されています。
1枚で複数の特典が受けられるため、クレジットライフを満喫したい方にぴったりのカードといえるでしょう。
リボ払いも可能
近年、クレジットカードを利用したリボ払いをする方が増えています。リボ払いとは「リボルビング払い」の略で、支払残高(クレジット会社に返済しなければならない金額)に応じて、あらかじめ決められた金額を月々支払う方法です。月の支払いを一定にすることができるので、家計を圧迫しないという利点があります。
中小小売商団体系クレジットカードは、このリボ払いにも対応しています。家電や、旅行代金、ブライダルなど、高額になりがちな出費にも安心して対応できます。
マルチに使えるカード
あまり知名度は高くありませんが、様々なカードのいいとこ取りをしたのが中小小売商団体系クレジットカードです。日々のお買い物に便利なのはもちろん、飲食店・ガソリンスタンド・オンラインショッピングなど、幅広いシーンで使うことができます。サインも不要なので気軽にお買い物が楽しめます。
年会費も安く、審査も優しいのが魅力的。初めてクレジットカードを持つ方にもおすすめの1枚です。