クレジットカードの支払い手段には、一括払い、分割払い、ボーナス払いのほかに、リボ払い、フレックス払いというものがあります。リボ払いは知っているけど、フレックス払いってなに? という方は多いのではないでしょうか。
リボ払いとフレックス払いの線引きはあまりはっきりしておらず、混同して使用しているケースも少なくありません。ここでは、フレックス払いとリボルビング払いの違いについて検証したいと思います。
リボルビング払い・フレックス払いの共通点
商品代金を決められた回数に分割して支払うことを分割払いといいます。例えば12万円のものを12回払いに指定した場合、12ヶ月かけて1万円ずつ支払っていきます。もちろん12万円+金利手数料は上乗せされます。
これとは逆に、決められた金額に割って商品代金を支払っていくことをリボルビング払いといいます。例えばクレジットカードの使用額を月々4000円のリボ払いで支払うと定めたら、12万円の使用なら計30ヶ月かけて支払いをします。もちろん+α金利手数料は別途かかります。
リボ払いなら、どれだけ買い物をして支払い金額が増えても支払い回数が増えるだけで月々の支払い額は変化しません。フレックス払いもこのシステムは全く同じです。
じゃあなにが違うの?
月々決められた額を少しずつ支払っていくリボルビング・フレックス払いですが、定められた金額を下回りさえしなければ定額を超えて支払うことは禁じられていません。
100万円を月々1万円のリボ払いで支払っていたとします。3ヶ月、つまり3回支払いが終わったころにたまたま100万円の宝くじが当たったとします。リボ・フレックス払いなら、次の支払いの際いきなりこの100万円で完済しても全く問題ありません。ただし、ここでリボ払いとフレックス払いの違いが生じます。リボ払いは指定の振替口座からしか支払いができないので、あらかじめ口座に返済金を用意しておいて、指定の引き落とし日を待つほかありません。しかしフレックス払いなら、好きなタイミングで好きなところから返済が可能なのです。
共通して注意したいこと
リボルビング払いとフレックス払いの大きな違いといえば、この返済方法しかありません。それも、たまたまこのような違いが生じただけで、明確な意図があって呼び分けられ始めたわけではないのです。認識としてはほとんど全く同じといっていいでしょう。
リボルビング・フレックス払いを利用される方に注意していただきたいのは、支払い回数です。支払い完了が延びれば延びるほど利子がつき、最終的な支払い総額が上がっていきます。月々の支払額と合計で支払わなければならない額をしっかりと把握し、返済時期を先延ばしにしすぎないよう気をつけましょう。
自分にあった支払い方法を
最も適した支払い方法は、購入したものやその金額、経済状況によって大きく異なります。最初に定めた支払い方法から途中で切り替えることも不可能ではありません。毎月の収入ぎりぎりまでカードでショッピングをして、いざというときに困ることのないよう十分に気をつけながら利用しましょう。