【新等級制度と旧等級制度の違い(1)】等級係数の細分化「無事故係数」と「事故有係数」
2012年4月1日、この制度は改定され、新制度の導入が決定。本格導入は2013年4月1日から順次、2015年4月1日までの2年間は経過措置期間とされました。多くの自動車保険会社では、2013年10月1日から導入を開始しています。
旧制度からの変更点は、大きく2つ。今回は「無事故係数」と「事故有係数」という等級係数の細分化について見ていきましょう。
事故で保険料が割高に! 等級制度に導入された「無事故係数」と「事故有係数」
等級の細分化にドライバーの意見は? 約7割が「賛成」
一方、反対派からは「わかりづらい」「複雑」といったコメントが最多。さらに、「保険を使う事にためらいが生じるので、果たしてこれで良いのかわからない」(千葉県/50代/女性)、「普段どんな優良なドライバーでも、たった一回のミスだけで、そういった扱いとなってしまうのは厳格にしすぎだと思う」(岡山県/30代/男性)といった、自分自身が実際に事故を起こしたケースを想定したうえでの、消極的な意見が寄せられました。
そこで、無事故と事故有の契約者を分ける効果的な方法について聞いてみたところ、【無事故なら保険料を一律下げる】(52.5%)が過半数超えでトップとなり、さらに【無事故の人しか適用できない特約・割引を用意する】(26.4%)が2位に。事故を起こしたドライバーの負担を増やすよりも、無事故の人により利がある制度にすべきという考えが多いようです。
自動車保険会社が粛々と導入を進めている「無事故係数」と「事故有係数」。良し悪しはあるかもしれませんが、調査に協力してくれた多くのドライバーが感じているように、「事故を起こさないようにしよう」という気持ちにさせてくれる面は多分にあると考えられます。制度がどうあれ、保険料の負担を減らす一番の方法は、事故を起こさないということ。くれぐれも安全運転を心掛けたいものですね。
【調査概要】
調査テーマ:『2014年度 顧客満足度の高い自動車保険ベスト18』
調査対象:自動車保険に加入している20〜60代の男女1000人
調査期間:2013年12月13日〜20日
調査方法:インターネット調査
調査機関:オリコン・モニターリサーチ(外部リンク)(調査企画:株式会社oricon ME)