自動車保険の見直し 今より安く抑えるタイミングとコツ

自動車保険を今より安く抑えるタイミングとコツ

 自動車保険の見直しは小まめに行っているだろうか。ライフスタイルや年齢などによって保険料が決まるので、変化があった場合は今までより安くできる可能性がある。自動車保険料の仕組みをおさらいしながら、安く抑えるポイントを紹介しよう。

自動車保険料の使い道は2つ

 契約者が支払う自動車保険料は、保険会社が契約者の事故時に支払う保険金に充てる「純保険料」と、保険会社の運営などに使われる「付加保険料」の2つに利用されている。

■純保険料

 純保険料の額を決める基準のひとつとなっているのは、損害保険料率算出機構が保険会社から集めたデータを元に算出する「参考純率」。保険金としての支払額と純保険料額が等しくなるように算出し、毎年、金融庁長官に提出されているが、保険料にどのように反映されるかは、自動車保険各社の経営判断や契約車の用途、車種、等級といった区分ごとの事故リスクによって異なる。

■付加保険料

 付加保険料は、保険会社が経営コストを削減すれば、そのぶん安くなる。これを実現させたのが、代理店手数料などのコストを省いたダイレクト系自動車保険だろう。

見直すタイミングはいつ?

 自動車保険の更新時などのほかにも見直すタイミングはさまざま。特に以下4つのタイミングが見直しやすい機会だろう。

■運転者の年齢や補償の範囲が変わったとき

 自動車保険では、通常、補償対象となる運転者の年齢によって保険料が異なってくる。「全年齢補償」「21歳以上補償」「26歳以上補償」「30歳以上補償」などの区分があり、その区分によって保険料に差が出る。基本的には年齢が上がるほど保険料の割引率が高くなるので、「契約車を運転する最も若い人が誕生日を迎えて26歳になった」といった際は見直すべきだ。

 たとえば「今まで家族で車を共有していたが、子どもが自分名義で車を購入した」場合や、「妻は免許を持っているが、最近は運転していない」場合など、運転者や家族のライフスタイルや環境に変化があった場合も見直しをする良い機会だ。

 子どもが独立したような場合は、補償される運転者の範囲を「家族」から「本人」や「夫婦」に切り替えすることで、同様に配偶者が今後運転する見込みがない場合は「夫婦」から「本人」に切り替えることで保険料を抑えることができる。

■車を使用する目的や頻度が変わったとき

 車を使用する目的や頻度が変わった時も保険を見直すタイミングだ。自動車保険では、基本的に使用目的を「日常・レジャー」「通勤・通学」「業務」の3種類から選択する必要がある。このなかで、最も保険料が安いのは「日常・レジャー」。通勤には車を使わず、レジャー時のみ使用するようになったという場合は、変更することで節約が可能だ。契約したときと比べて、使用目的が変わっていないかチェックしてみよう。

■車の価値が下がったとき

 「新車だから」と車両保険に加入しても、何年か経過すれば車の価値は下がる。同時に補償額も下がっていくため、高い保険料を支払っていても、いざというときにそれに見合う補償を受けられない可能性がある。車の価値が下がったとき、または更新時などに適正な保険プランに変更しておくのがおすすめだ。

■運転者が変わったとき

 自動車保険は、補償する運転者の範囲を「本人限定」「夫婦限定」「家族限定」「限定なし」といった形にわけ、運転する人が多いほど保険料が割高になる仕組みとなっている。そのため、現在は子どもも運転するが、今後は夫婦しか運転しなくなるといった場合は、「家族限定」から「夫婦限定」に変更することで保険料を抑えられるだろう。

保険内容や付帯する特約の見直しをしよう

 自動車保険に加入する目的のひとつには、多額の損害賠償請求に対する備えがあるだろう。それを目的とした保険を揃える場合、「対人賠償保険」「対物賠償保険」を無制限に設定することで、自賠責保険の保険金を超える部分をすべてカバーできる。ここに、車を利用・同乗する人や頻度などに応じてリスクを検討していくことが無駄をなくすコツだ。

 基本的な補償には、次のものがある。

対人賠償保険
相手にケガなどを負わせてしまった場合の補償
対物賠償責任保険
相手の車や他人の家などに損害を与えてしまった場合の補償
人身傷害保険
運転者を含む、契約車両に乗っている人の補償(交通事故全般を対象)
搭乗者傷害保険
運転者を含む、契約車両に乗っている人の補償(該当の保険契約車両に乗車中の事故に限定)
無保険車傷害保険
相手が任意保険に加入していない場合や、加入していても補償内容が不十分な場合に補填
自損事故保険
単独で起こした事故の場合に運転者を含む契約車両に乗っている人の補償
車両保険
契約車両を補償

 たとえば、「対人賠償保険」「対物賠償保険」に「人身傷害保険」「搭乗者傷害保険」「無保険車傷害保険」「自損事故保険」を足したプランの場合は、車両保険を付帯していない。この場合、事故の時は自腹で払う覚悟も必要だ。

 また、車両保険を付帯するなら「一般的なタイプ」「車対車+A」「エコノミータイプ」のうち、補償範囲が狭いエコノミータイプを選ぶという手もある。車が中古車でローンの残高もない、または、運転歴が長く自損事故の心配もないのであれば、このタイプを選ぶことで無駄が省ける。

 このほか、任意付帯特約には「ファミリーバイク特約」「弁護士費用特約」「個人賠償責任特約」などがあるが、本当に必要かどうか再検討してみよう。

 自動車保険には、オプションとされる特約を付帯することで補償を手厚くすることができる。しかし、自動車の利用目的に合わない特約を付帯することは保険料の無駄につながるので見直しが必要だ。特約には、基本の補償に自動的に付帯されている「自動付帯特約」と、任意で付帯する「任意付帯特約」がある。なお、特約については全ての保険会社で同じ特約を取扱っているとは限らない。

運転者を絞り込む「運転者限定特約」をチェック

 記名被保険者が自分だとして、ほかに誰も運転しないのか。配偶者などの家族であったり、レジャーシーンも含めて考えると友人なども運転するケースも考えられる。これらを踏まえて検討したいのが、運転者限定特約だ。

 保険会社によって異なるが、運転者限定特約は主に「家族限定」「夫婦限定」「本人限定」の3つ。中身は補償対象を限定するもので、内容に差はない。もし該当しない人が運転して事故を起こした場合、保険金は支払われない。ちなみに限定なしだと、誰でも運転できる分、険料は最も高くなる。保険料への影響と合わせて、それぞれの補償内容を解説する。

<家族限定>
記名被保険者、配偶者、同居親族、別居の未婚の子の運転における事故について補償する。保険料は限定なしより安い。

<夫婦限定>
記名被保険者とその配偶者の運転における事故について補償する。保険料は家族限定より安い。

<本人限定>
記名被保険者の運転における事故について補償する。保険料は最安。

■たまに友人が運転する場合はどうする?

 限定なしと家族限定を比較すると、諸条件にもよるが1万円近く保険料に差が出るケースもある。せめて家族限定にはしたいところだが、たまに友人が運転するので付帯できないといったドライバーもいるだろう。1週間に1度や月に4〜5回など頻繁に友人が運転するなら仕方ないが、年に1回のレジャー、それも運転するかどうかわからない場合は、次の方法を試して欲しい。

 まずは家族限定で契約し、友人が運転する日が近づいたら保険会社に「○月○日から限定特約を外し、○月○日から再度付帯したい」と連絡する。手続きや追加の支払いなどは発生するが、最初から限定なしにしておくより保険料は安くなる。保険会社側も臨機応変に対応してくれることも多いので、まずは問い合わせてみると良いだろう。

保険料が割安のダイレクト型自動車保険を検討

 自動車保険を扱う保険会社は、インターネットで申し込む「ダイレクト型」と実際の店舗を保有する「代理店型」の2つに大きく分けることができる。

 ダイレクト型の自動車保険は、代理店型の自動車保険と比べて人件費や店舗などのコストが抑えられているため、保険料が安くなる傾向にある。ダイレクト型自動車保険はウェブサイト上で「インターネット見積もり」が可能な場合が多い。個人情報を入力せず、条件を指定するだけで見積もりを取ることができる会社もあるため、自分の保険料がどれ位になるのか、一度試してみよう。

各社独自の割引サービスを比較

 契約する自動車が新車である場合に保険料が割り引かれる「新車割引」、自動車を複数台所有している場合に割引が適用される「セカンドカー割引」、通勤は電車を利用しているため車の使用は週末だけといった場合には「走行距離に応じた割引サービス」など、各社さまざまなプランを用意している。自身のライフスタイルに合うサービスを受けられる保険会社へ乗り換える、という方法も保険料節約のポイントになる。

 また、インターネットからの申し込みで適用される「インターネット割引」や、保険の契約開始日前の特定期間内に申し込み・契約完了すると受けられる「早期割引」などもできるだけ活用したい。特にインターネット割引は導入している保険会社が多く、インターネット割引単体やほかの割引と組み合わせて1万円以上安くなるケースもある。

 さらに、もし自動車保険の効力発生日に免許の色がゴールドになっていたら、申告すれば「ゴールド免許割引」が適用され、保険料が安くなる。10%程度割り引かれるので、見逃す手はないだろう。

 「自動車保険の見直しは面倒くさい」と感じている人も多いだろう。今加入している保険も、ほんの少しポイントをおさえるだけで節約することができる。次回の契約満了時に向けて、まずは紹介した見直しポイントを参考にしてみてはいかがだろう。

自動車保険選びのポイント

任意保険には、対人・対物賠償や人身傷害補償、車両保険などさまざまな種類があります。事前にチェックして重視する補償を決めることが大切です。

自動車保険会社は、ダイレクト系と代理店系の2つに大きくわけられます。双方のメリット・デメリットをきちんと踏まえて選びましょう。

人身事故の最高賠償金額は約5億円。物損事故でも約3億円にのぼるケースがあります。まずは実際の事故事例を見て任意保険の必要性を知りましょう。

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