車の頭金はいくら必要?頭金のメリット・デメリットと支払方法を解説

車の頭金はいくら必要?頭金のメリット・デメリットと支払方法を解説

ローンを組んで車を購入する際は、頭金の額を決める必要があります。頭金は、多すぎても少なすぎてもトラブルの元になる可能性がありますから、一般的に適切な金額を覚えておきましょう。
今回は、車の頭金を支払うメリット・デメリットや支払方法、支払いの具体的なシミュレーションなどについて解説します。

mokuji目次

  1. 車の頭金とは、ローン購入で最初に支払うお金のこと
  2. 車の頭金として必要な金額
  3. 車の頭金を支払うメリット
    1. ローン審査が通りやすくなる
    2. ローンの利息を抑えられる
    3. ローンの返済期間を短くできる
  4. 車の頭金を支払うデメリット
    1. ある程度のまとまったお金が必要
    2. 支払いに手間がかかる
  5. 車の頭金はどうやって支払う?
  6. 車の頭金を支払うタイミングは?
  7. 車の頭金を支払った後の毎月の返済額
  8. 車の頭金をいくらにするかは、状況に応じて柔軟に検討しよう

車の頭金とは、ローン購入で最初に支払うお金のこと

頭金とは、ローンを組む際に最初に支払うお金のことです。カーローンや住宅ローンなど、特定の目的のためにまとまった金額を借り入れる際に使われます。
例えば、実際に購入したい車が300万円の場合、頭金を10万円支払うと、借入額が290万円に減少します。借りるお金を少なくすれば、それだけ月々の返済額や利子を抑えられますから、購入後の負担を減らすことが可能です。

なお、頭金を用意せずに、車をフルローンで購入することもできます。ただし、「安定収入がない」「クレジットカードを解約されたことがある」といったことがあると、フルローンが認められないこともあります。また、マイカーローンは車自体を担保に入れるため、原則として連帯保証人は必要ありませんが、求められることもあるでしょう。
そのようなときは、頭金を一定額支払うことで、ローンを組めたり連帯保証人が不要となったりするかもしれません。

車の頭金として必要な金額

車の頭金として必要な金額

カーローンを組む場合の車の頭金は、一般的に本体価格の20〜30%程度が相場となっています。ただし、頭金の金額に法的な決まりなどはありません。
販売店や金融機関などによっては、「頭金は本体価格の◯%以上」といった設定がされていることもあります。詳細は、個別に確認してください。

また、多くの場合、借入額の上限は決まっていますが、借入を行う人の収入によって借りられる額が変わってくるため、こちらも個別に確認することをおすすめします。

車の頭金を支払うメリット

車の頭金を支払うことで得られるメリットは、主に下記の3つです。頭金の用意が難しい場合でも、できるだけ多くの頭金を支払っておくと、その後の生活の負担を抑えられます。

ローン審査が通りやすくなる

頭金を支払うと、ローンの審査に通りやすくなります。金融機関にとって高額のお金を貸すのは、それだけリスクが大きくなることを意味し、頭金が支払われると、そのリスクが小さくなるからです。
頭金で借入額を下げることで金融機関側のリスクを減らせば、ローン審査に通りやすくなるでしょう。

ローンの利息を抑えられる

頭金には、ローンの利息を抑えられるメリットもあります。マイカーローンの利息は、借入残高に年利を掛けて決まるため、借入額が少なくなれば、それだけ支払わなければならない利息も少なくなります。

例えば、400万円を年利4%で5年間借りると、元利均等返済では毎月41万9,965円もの利息を支払わなければなりません。一方、頭金を100万円入れて借入額を300万円に下げると、年利4%で利息は5年間で31万4,970円に下がり、10万円以上の節約になります。

ローンの返済期間を短くできる

頭金を支払って借入額が減額できれば、ローンの返済期間を短くできます。毎月の返済額はローンの借入額によって決まりますが、毎月支払える金額には上限があるでしょう。「月々3万円までなら返済にあてられる」という人が200万円の車を買いたい場合、フルローンだと返済期間は利息抜きで5年7ヵ月です。しかし、頭金50万円を支払った場合は、返済期間を4年2ヵ月に縮められます。

返済期間が短くなれば、それだけ早く支払いが終わりますし、利息も節約可能です。また、教育や自宅の購入といったライフイベントが控えている場合も、返済期間を把握できていると安心できます。
いつ、いくら必要になるのかを計画して、無理のない資金繰りを心掛けてください。

車の頭金を支払うデメリット

車の頭金を支払うデメリット

車の頭金を支払うと、ローンの利息を抑えられたり、返済期間を短縮できたりといった多くのメリットを得られます。しかし、「頭金は多ければ多いほどいい」と一概にいうことはできません。車の頭金を支払うデメリットについて解説します。

ある程度のまとまったお金が必要

頭金を支払う一番のデメリットは、まとまったお金が必要なことです。頭金として支払ったお金は手元からなくなってしまうため、いくらまでなら生活に支障がないのかを考えなければなりません。
預貯金の全額を頭金として支払ってしまった場合、翌月たまたま医療費がかさんだり、家電が故障したりすると、たちまちお金に困ってしまいます。

一方で、手元に残すお金と頭金として支払うお金が貯まるまで待っていると、車が必要なタイミングに間に合わないこともあるでしょう。
車検のタイミングでの買い替えや、出産などのライフイベント後の購入を検討している場合、早めに資金計画を立てておくことが大切です。

支払いに手間がかかる

頭金は、数十万円から百万円を超えることもある高額なお金です。通常、財布からお金を出して気軽に支払えるものでありません。事前に銀行から預金を引き出して準備をしたり、振込手続きをしたりする必要があります。

販売店によっては、頭金の支払いにクレジットカードを利用できることもありますが、その際はカードの限度額に注意が必要です。利用限度額に余裕がない場合や、多額の頭金を支払う場合は、一時的な増枠手続きなどを行う必要があります。

車の頭金はどうやって支払う?

車の頭金は、支払方法がいくつかあります。主な支払方法は下記のとおりです。

<車の頭金の主な支払方法>
・現金払い
・銀行振込
・クレジットカード払い

現金払いは手数料がかからずシンプルですが、多額の現金を持ち歩かなければならない点がデメリットです。反対に、銀行振込は手数料がかかりますが、現金を扱わなくても口座間で送金できます。
クレジットカード払いは手数料もなく現金を持ち歩く必要もありませんが、利用枠に注意してください。

車の頭金を支払うタイミングは?

車の頭金を支払うタイミングは、車の販売店ごとに異なります。主なパターンは下記のとおりです。

<車の頭金を支払う主なタイミング>
・契約時に一括で支払う
・契約時と納車までの間に分けて払う
・納車日に支払う

契約時に一括で支払う場合と納車日に支払う場合では、お金を用意しなければならないタイミングが大きく異なります。ご自身の状況に応じて、支払いやすいタイミングを選ぶことをおすすめします。

車の頭金を支払った後の毎月の返済額

車の頭金を支払った後の毎月の返済額

頭金を支払って車を購入した場合、月々の返済額は実際いくらくらいになるのでしょうか。
本体価格を250万円、金利を3.0%とし、借入期間を5年と7年の2パターンとして、頭金の額ごとに月々の返済額をシミュレーションしてみました。なお、いずれも元利均等返済とし、ボーナス払いは考慮しないものとします。
■借入期間5年の場合の月々の返済額

頭金の額

借入額

月々の返済額

頭金含む総支払額

30万円

220万円

3万9,531円

267万1,865円

50万円

200万円

3万5,937円

265万6,240円

70万円

180万円

3万2,343円

264万615円

100万円

150万円

2万6,953円

261万7,180円

120万円

130万円

2万3,359円

260万1,555円

150万円

100万円

1万7,968円

257万8,120円

※端数が出るため、月々の返済額と総支払額に多少の差異があります。多くの場合、端数は初回支払い分に含みます。
■借入期間7年の場合の月々の返済額

頭金の額

借入額

月々の返済額

頭金含む総支払額

30万円

220万円

2万9,069円

274万1,817円

50万円

200万円

2万6,426円

271万9,833円

70万円

180万円

2万3,783円

269万7,849円

100万円

150万円

1万9,819円

266万4,873円

120万円

130万円

1万7,177円

264万2,889円

150万円

100万円

1万3,213円

260万9,913円

※端数が出るため、月々の返済額と総支払額に多少の差異があります。多くの場合、端数は初回支払い分に含みます。
いずれの場合も、頭金を150万円支払うと、頭金30万円の場合に比べて月々の支払額は半分以下になります。頭金を増やせば、月々の負担を抑えやすくなるでしょう。

借入期間を7年に設定すると、5年の場合に比べて月々の返済額を低く抑えることができます。月々の返済額を増やせない場合は、返済期間を延ばすことはひとつの選択肢といえます。ただし、返済期間が長くなると、頭金を含む総支払額は高額になるため注意が必要です。

車の頭金をいくらにするかは、状況に応じて柔軟に検討しよう

自動車の頭金は、本体価格の20%から30%程度が一般的な相場です。頭金を支払うと、ローンの審査が通りやすくなったり、ローンの返済期間を短くできたりするメリットがあります。一方、頭金はまとまったお金となるため、計画的に準備する必要があります。頭金をいくらにするかは、ご自身の状況に応じて柔軟に検討しましょう。
また、車を買うときは、自動車保険への加入も忘れずに行ってください。自動車保険への加入は義務ではありませんが、無保険のまま車に乗ると、万一のときに大きなリスクを負うことになりますので、忘れずに加入しておくことをおすすめします。

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