自動車が水没したら車両保険で補償できる?水没から守る方法も解説

自動車が水没したら車両保険で補償できる?水没から守る方法も解説

大雨などによる洪水で自動車が水没してしまうと、大きな損害につながる可能性があります。車両保険を利用すれば、水没による自動車の修理、全損時の買い替えといった費用を補償できるため、車両保険に加入しておくのがおすすめです。

本記事では、水没の損害を車両保険で補償する際の注意点や、水没を避けるための方法、水没時の対処法について解説します。水没リスクに備えるための参考にしてください。

mokuji目次

  1. 自動車が水没した場合は車両保険で補償可能
  2. 車両保険で水没の損害を補償する際の注意点
    1. 等級が下がる
    2. 津波による水没は補償の対象外
    3. ケースによってはエコノミー型だと補償されないことがある
  3. 水没から自動車を守るには?
    1. 低地や地下道は避けて移動する
    2. 高台の駐車場などに自動車を移動させる
  4. 自動車が水没したときの対応の手順
    1. 1. エンジンを止めて外に出る
    2. 2. 水が引いた後にロードサービスに連絡する
    3. 3. 自動車の買い替えを検討する
  5. 車両保険に加入して、水没による損害の負担を軽減しよう

自動車が水没した場合は車両保険で補償可能

台風などによる大雨で自動車が水没した際は、車両保険の補償を受けられます。

車両保険には、補償範囲が広い「一般型」と、限定的な「エコノミー型」の2種類がありますが、どちらも災害による水没は補償の対象です。

例えば、大雨による洪水、豪雨による低い道路の冠水などを原因とした車両の故障は、どちらのタイプの車両保険でも補償されます。

一般的に自動車の水没とは、自動車の室内に水が入ってしまうことです。

自動車が水没すると、自動車の中に入り込んだ汚水や汚泥によって、カビ、悪臭が発生します。

また、自動車の部品がさびてしまったり、電気系統やエンジンにトラブルが生じたりすることもあります。
電気やエンジンのトラブルが発生した場合、無理に動かそうとすると発火するおそれがあるため、十分な注意が必要です。

万が一自動車が水没してしまったときは、自分で動かそうとせず、ロードサービスに連絡してください。

なお、水没した自動車は、全損になる場合も少なくありません。
大きな損害につながるため、車両保険に加入して備えておくと安心です。
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車両保険で水没の損害を補償する際の注意点

水没した自動車の修理代金などに車両保険を利用する際は、翌年の保険料や補償の範囲に注意する必要があります。
具体的には、下記の3点に注意しましょう。

等級が下がる

水没の補償のために車両保険を利用すると、等級が1等級下がり、事故有係数適用期間が1年加算されます。

翌年の自動車保険料が高くなってしまうため、自動車保険の利用メリットがあるかどうか慎重に検討してください。

修理費用と翌年以降の保険料の上昇額を比較して、車両保険を利用することをおすすめします。

津波による水没は補償の対象外

自動車保険の補償対象になる水没は、あくまでも豪雨台風の影響による自動車のもののみです。

地震などによって生じる津波の影響で水没した場合、補償を受けることはできません。
これは、地震、津波、噴火が、車両保険の対象外になっているためです。

水没に限らず、地震、津波、噴火によって生じた自動車の損害は、通常の車両保険では補償されません。

ケースによってはエコノミー型だと補償されないことがある

洪水や豪雨といった自然災害による水害であれば、エコノミー型でも補償の対象に含まれます。

しかし、運転者自身の不注意で川などに転落してしまった場合は「転落・転覆」による水没となり、エコノミー型では補償対象外となるのが一般的です。

なお、一般型とエコノミー型のそのほかの違いとしては、自損事故の損害に対する補償の有無が挙げられます。

これらの補償を受けたい場合は、一般型の車両保険に加入しましょう。

水没から自動車を守るには?

水没から自動車を守るには?

自動車の水没は、深刻なトラブルにつながるおそれがあります。
できるだけ水没することがないよう、激しい雨が降ったときや、天気予報で豪雨が予想される際は、適切に対応するようにしてください。

水没から自動車を守る方法は、主に下記の2つです。

低地や地下道は避けて移動する

短時間のうちに滝のような非常に激しい雨が降ると、低地や地下道などが冠水するリスクが高まります。

ゲリラ豪雨などが発生したときは、このような場所を避けて移動するようにしましょう。
激しい雨が降ると、視界も悪くなります。

屋内などにいる場合は無理に移動せず、ある程度天候が落ち着くのを待つのがおすすめです。

高台の駐車場などに自動車を移動させる

台風や豪雨は、ある程度予測が可能です。

低い場所に自動車を停めている場合は、大雨が降る前に、一時的に高台などに自動車を移動させておくと安心です。

まずは駐車場の高さを確認し、水没の可能性の有無を確認してみてください。

問題があるときは、自動車を移動できる近隣の駐車場などに移すことをおすすめします。
水害時に自動車の避難場所を提供している自治体もあるため、住んでいる地域の案内を確認してみるといいでしょう。

自動車が水没したときの対応の手順

自動車を走らせているときに水没してしまった場合は、冷静かつすみやかな対処が求められます。
自動車が水没したときの対応の手順は、主に下記のとおりです。

1. エンジンを止めて外に出る

自動車が水没したら、まずは自動車のエンジンを止めて外に避難してください。

車中のほうが安全に感じられるかもしれませんが、水位が上がって外に出られなくなると危険です。

自動車のドアが開くうちに外に出ることをおすすめします。水位が高くなり、足元の状態が目視できない場合は、十分に注意して移動してください。

2. 水が引いた後にロードサービスに連絡する

水が引いたら、ロードサービスに連絡して自動車を運んでもらい、状態の確認を行います。
浸水がひどいと自動車はエンジンをかけられず、無理にかけようとすると発火などが起こるおそれがあります。

自分で運転しようとせず、ロードサービスを利用してください。

3. 自動車の買い替えを検討する

水没した自動車は、一見問題がなさそうでも内部が故障している可能性があります。

軽微な水没であれば修理して乗り続けられることもありますが、基本的には買い替えをおすすめします。

ディーラーや自動車修理工場で状態を確認してもらった上で、買い替えを検討してください。

車両保険に加入して、水没による損害の負担を軽減しよう

自動車が水没すると、買い替えなどの多大な出費につながる可能性があります。こうした費用の負担を抑えるためには、車両保険に加入するのがおすすめです。

車両保険に加入すると、自動車の水没による損害が補償されるほか、全損になれば保険金額の全額が補償されます。車両保険に加入して、水没による損害の負担を軽減しましょう。

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