自動車保険「ダイレクト型」と「代理店型」の違いとは
「ダイレクト型」の特徴
割安な保険料となるひとつにインターネット割引があり、インターネットで新規申込の場合に割引が適用される。また、保険会社によっては走行距離による割引を設けている商品もある。ダイレクト型自動車保険は、パソコンやスマートフォンから見積もりや申込み、継続手続きが24時間365日できる。見積りや申込みなどのとき、疑問点が生じたら専用フリーダイヤル(営業時間内)などに電話すれば専門スタッフに相談できる。
事故対応についても24時間365日の事故受付をしていて、現場で何をすべきかアドバイスをしてくれる。また、レッカー移動やロードサービスの手配などの初期対応を迅速に実施。もちろん修理工場への連絡や示談交渉・示談締結までしっかりと対応し、すばやく保険金の支払いも行われる。
・代理店型に比べて保険料が割安ということ
・インターネットを通じて見積もりなどいつでも行うことができる
デメリット
・アドバイスやサポートを受けにくい
・自動車保険の選択から契約まで、基本的に自分で行わなくてはならない
ダイレクト型に向いている人は都市部の30代〜50代
ダイレクト型と代理店型で保険料の差が生じる理由は、会社の経営スタイルにある。ダイレクト型は、都市部の30代〜50代がメインターゲット。事故率や損害率が大きく、リスクが高いとされる若者世代は高めの保険料となり、リスクが低い世代のドライバーは優遇することで加入をすすめているという具合だ。
「代理店型」の特徴
その分、自動車保険に加入するときは、対面で説明や疑問に答えてくれる。自動車保険の知識がなくても代理店がいくつかのプランを提示し補償内容を決めるまで寄り沿ってサポートしてもらえる安心感がある。
事故が起こった時は代理店に連絡すると損害保険会社に取り次いでくれる。ただ、代理店の営業時間外に事故が起きた場合は、損害保険会社に直接連絡する方が初期対応は早くなる。担当者によっては現場まで来てくれることもあるが、夜間や遠方であれば基本的には難しいでしょう。ただし、事故の示談交渉・示談締結までについては、専任担当者が対応する点については「ダイレクト型自動車保険」と変わりはない。
・相談が対面ですることができる
・担当者から保険やそれ以外の車などについてもアドバイスを受けられる
・何かと面倒な手続きを代行してくれるので手間がかからない
デメリット
・ダイレクト型と比較すると保険料が割高になることがある
代理店型に向いている人は保険の専門家に任せたい人
自動車保険の知識がある程度あり、自分で商品を比較・検討したい、補償内容を自分で決めたいような人は、ダイレクト型自動車保険も検討するとよいかもしれない。なお、不明な点があればコールセンターに相談することができる。
以上のように、ダイレクト系・代理店系それぞれに強みが異なる。事故時の対応やサービスなどは、どちらも安心して任せられるものだ。そのため、“自分で考えて無駄を省くことで保険料を安くしたい”という人はダイレクト系を、“保険料は高くてもすべてをお任せしたい”という人は代理店系を選ぶのが良いのではないだろうか。自分に合う方法で検討してみよう。