自動車保険を乗り換えた場合の等級引き継ぎはできる?ケース別解説と注意点

自動車保険を乗り換えたときの等級引き継ぎについて

自動車保険の保険料は、ノンフリート等級(以下、等級)に応じて割増引率が定められています。自動車保険を乗り換える際、それまで積み上げた等級を引き継いで、有利な割引率を維持したいと考える方は多いでしょう。
ここでは、自動車保険乗り換えの際、等級の引き継ぎについて可能かどうか、事故の有無などケース別の取り扱い、あるいは乗り換え時に注意したいポイントをまとめました。

自動車保険を乗り換えても等級は引き継がれる

自動車保険を別の会社に乗り換えた場合も、乗り換え前の保険の等級は原則として引き継ぐことができます。

自動車保険の等級制度(ノンフリート等級制度)は、各損保会社や一部の共済などの間で、共通の基準の下に運用されているものです。契約者の等級に関する情報は、各保険会社間のネットワークによる「自動車保険契約確認のための情報交換制度」によって共有され、自動車保険乗り換えの際にも、正しく等級が引き継がれる仕組みになっています。

例えば、現在15等級の自動車保険の場合、保険期間中に保険を使わず他社に乗り換えれば、次に加入した自動車保険の等級は、16等級に進級した状態でスタートします。

契約を中途解約して乗り換えた場合の等級は?

保険期間中、中途解約する形で自動車保険を乗り換えると、無事故であっても、原則として現在の等級のまま新契約がスタートします。

なぜなら、等級が上がる条件は「1年間保険を使った事故がない」と定められているからです。保険期間が1年に満たないまま解約すると、進級の条件を充たさないことになります。つまり、満期日を待って自動車保険を乗り替えた方が、等級の上がる時期が早くなり、割引率も早く上がるということです。

■「保険期間通算特則」で中途解約のデメリットを回避できる
損保会社によっては、保険期間中に自動車保険を乗り換えても、満期時の乗り換えと同じように等級が進む「保険期間通算特則」という制度を設けている場合もあります。
保険期間通算特則を利用すると、例えば3月1日に満期を迎える自動車保険を10月1日に乗り換えたとしても、翌3月1日には等級が1つ上がります(無事故の場合)。

保険期間の途中で自動車保険の乗り換えを検討する際には、保険期間通算特則の有無や適用条件を確認しておくとよいでしょう。

保険期間中に事故があった場合、乗り換え後の等級は?

保険期間中に事故があった場合、自動車保険を乗り換えても、等級が下がるのを回避することはできません。各損保会社は契約者の事故の情報についても、情報交換制度で共有しています。
そのため保険期間中に事故があった場合は、新しい契約でも事故の内容(3等級ダウン・1等級ダウン)、件数などにより下がった等級が適用されます。

また、事故有係数適用期間(等級別の無事故・事故有割増引率のうち、「事故有」の割増引率を適用する期間)も加算されるため注意しましょう。

乗り換えの手続き時に、無事故を装って契約者情報を申告した場合、いったんは申告内容に基づいて契約が開始されます。これは、情報交換制度による照会には一定期間を要するためです。

しかし、情報交換制度による確認が完了した時点で、申告内容の誤りや虚偽は全て発覚します。
契約内容が事実と異なる場合は、保険開始日にさかのぼって契約内容が訂正され、保険料の追加支払いなどを求められることになります。等級が下がると保険料の割引率が上がってしまうからといって、虚偽の申告をすることは絶対にやめましょう。

■事故があると中途解約後の乗り換えでもすぐ等級が下がる
保険中に事故があったケースでは、保険期間中に中途解約して乗り換えても、満期日に乗り換えても、新契約では等級が下がります。つまり、満期日を待って乗り換えた方が、等級が下がる時期を遅らせることができるわけです。乗り換え先の自動車保険のサービスや保険料などのメリットと比較して、乗り換えのタイミングを検討するといいでしょう。

下がった等級は、保険を乗り換えれば戻る?

等級が下がると保険料の負担が大きくなるため、下がった等級を引き継がず、新規契約時の6等級にリセットしたいと考える方もいるでしょう。しかし、自動車保険を解約して新規に乗り換えたとしても、必ず以前の等級や事故歴が適用されることになります。

なぜなら、損保会社が共有している契約者の等級や事故の情報は、13カ月間は引き継がれることになっているからです。
また、1〜5等級は「デメリット等級」と呼ばれ、前契約と新契約の間に空白期間があっても、13カ月間は等級がリセットされません。

等級が下がることにより、保険料が上がるのを負担に感じる場合は、補償内容の見直しや免責金額の変更、保険料が安い会社への乗り換えの検討など、トータルコストを削減する工夫をするのがお勧めです。

自動車保険を乗り換える前にチェック!等級引き継ぎの注意点

自動車保険の乗り換えや乗り換え時の等級引き継ぎについて、注意したいポイントをご紹介します。

■前の保険会社は確実に解約する
現在契約している自動車保険が自動更新の場合など、自動車保険を乗り換えたつもりでも、以前の契約が継続していることがあります。
満期日のタイミングで自動車保険の乗り換えを考えている場合は、現在の保険会社に次回は更新しないということを、しっかり連絡するようにしましょう。

■解約日や満期日から保険開始日まで日数を空け過ぎない
自動車保険の乗り換え時に等級を引き継ぐためには、前の契約の満期日(解約日)と新しい契約の保険開始日までの期間が、7日以内である必要があります。両契約の間の空白期間が8日以上になると、等級は6等級にリセットされてしまうため注意しましょう。

ただし、1〜5等級(デメリット等級)の場合、このルールは適用されず、13カ月以内の期間は以前の等級を引き継ぐことになります。

■任意保険の無保険期間が生じないようにする
等級引き継ぎの面だけを見れば、前契約から新契約まで7日間の猶予期間があります。しかし、前契約と新契約との間が空くと、自賠責保険のみの期間ができてしまう点にも注意が必要です。

万が一、空白期間に事故が発生すれば、充分な補償が受けられない可能性があります。また自賠責保険を乗り換えるときには、前契約から新契約までの間を空けないようにしましょう。

■一部共済は等級引き継ぎの対象外になる場合がある
自動車保険の等級は、国内、外資系、代理店型、ネット保険などの種類を問わず、損保会社間で引き継がれる場合がほとんどです。ただし、共済保険の等級引き継ぎについては、会社によって扱いが異なることがあるため、注意しましょう。

「JA共済」や「全国自動車共済」「全労済」などの共済は、損保会社との間で等級の引き継ぎが可能です。しかし、無事故を証明する書類の提出が必要だったり、乗り換え先によっては引き継ぎが見合わせになったりするケースもあります。
また、「JA共済」や「全国自動車共済」「全労済」以外の等級引き継ぎについては、各社の判断が分かれています。乗り換えを検討する際には、等級引き継ぎが可能かどうかも事前に問い合わせましょう。

自動車保険の乗り換え時には等級引き継ぎの条件を確認しよう

自動車保険の乗り換え時には、原則として以前の契約のノンフリート等級が引き継がれます。乗り換えのタイミングや事故の有無によって等級のアップ・ダウンの時期が異なるため、注意しましょう。また保険会社によっては、引き継ぎができないケースや、前契約と新契約の間が空くと等級がリセットされることもあります。自動車保険の乗り換えを検討する際には、等級引き継ぎの条件をよく確認し、保険料の割引率で損をしないように注意しましょう。

自動車保険選びのポイント

任意保険には、対人・対物賠償や人身傷害補償、車両保険などさまざまな種類があります。事前にチェックして重視する補償を決めることが大切です。

自動車保険会社は、ダイレクト系と代理店系の2つに大きくわけられます。双方のメリット・デメリットをきちんと踏まえて選びましょう。

人身事故の最高賠償金額は約5億円。物損事故でも約3億円にのぼるケースがあります。まずは実際の事故事例を見て任意保険の必要性を知りましょう。

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