2010年05月05日 10時00分
復活して欲しい音楽番組、1位は「ザ・ベストテン」
■復活して欲しい“音楽番組”TOP10
旬なアーティストが集結し、次々に新曲を披露する番組から、スタジオライブやトーク重視のバラエティ系番組など、その時々のヒット曲を伝えてきた音楽番組。一度終了しても“一夜限り”など、スペシャルとして復活する番組も多々見受けられる。そこでORICON STYLEでは『復活して欲しい音楽番組』についてアンケートを実施。1位には80年代のアイドル全盛期を支えた【ザ・ベストテン】(TBS系)が選ばれ、僅差で2位に【夜のヒットスタジオ】(フジテレビ系)が続いた。いずれも最近は少なくなってしまった“生放送”ならではのハプニングも含めた楽しみと、出演者の“生歌披露”が高い支持。数少ない正統派歌番組が増えることを望む声が圧倒的多数を占めた。
1位に選ばれたのはタレント・黒柳徹子と久米宏が司会を務め、1978年から1989年まで放送された【ザ・ベストテン】。ヒット曲をランキング化して発表するというスタイルは同番組が初であり、ここで1位を獲得することが“国民的ヒット曲”としての認知に繋がっていった。「よく見ていて、毎週木曜日の夜9時が待ち遠しかった」(広島県/30代/男性)とのコメントもあるように、最高視聴率は1981年9月17日放送分の41.9%(ビデオリサーチ調べ)。現在も民放のなかでは音楽番組史上最高記録であり、一時代を築き上げた“国民的音楽番組”の復活を願う声は後を絶たないといったところか。
そして、1位の『ザ・ベストテン』と人気を二分する形で2位につけたのが【夜のヒットスタジオ】。その歴史は長く1968年にモノクロ放送でスタート。生放送の醍醐味ともいえるハプニングも続出し、後に伝説として語り継がれるほどの名場面も数多く存在した。また「他の出演者の歌を歌って、次の人にマイクを渡すのが楽しみだった」(広島県/40代/女性)と、持ち歌以外の歌を披露するオープニングも印象深いようだ。アイドル歌手から演歌歌手、海外アーティストに俳優、タレントなどバラエティ豊かな面々が“音楽”を通じて同じ番組に出演することも当時としては珍しく、枠にとらわれない斬新な番組構成に今も復活の声が多数寄せられている。
このほか3位には1993年から2007年と14年間にわたって放送されてきたNHK総合の【ポップジャム】が登場。「駆け出しのアーティストもたくさん出演していて、楽しかった」(愛知県/20代/男性)と、新人発掘を楽しみたいという声が。続く4位に【THE 夜もヒッパレ】、5位に【速報!歌の大辞テン!】(共に日本テレビ)が続き、こちらは「意外な芸能人が歌が上手いという発見があって、面白かった」(神奈川県/30代/女性)や「バランスよく今と昔の歌を知ることができた。家族で楽しめた」(愛知県/20代/男性)など最新のヒット曲に加え、“プラスα” の要素が支持されている。
番組の放送時間が近づくと、わくわくしながらテレビの前に座った思い出深い番組から、新しい才能が開花する瞬間を待ちわびた登竜門的な番組まで、それぞれの青春の1ページとリンクした音楽番組が挙がった今回のランキング。現在も各局には“看板”といわれる音楽番組が多数存在し、スタンダードな形式から出演者の素顔を引き出すトーク重視型、昭和の名曲披露などその構成はさまざま。後世、果たしてどの番組が“もう1度見たい”と支持されるのか? 今一度、国民的音楽番組の誕生に注目したい。
【調査概要】
調査時期:2010年4月1日(木)〜4月5日(月)
調査対象:合計1,000名(自社アンケート・パネル【オリコン・モニターリサーチ】会員の10代〜40代の男女、各125名)
調査地域:全国
調査方法:インターネット調査
>>好きなテレビ&司会者ランキング
■好きなクイズ番組TOP10|■好きな司会者TOP10
■好きなトーク番組TOP10|■好きな長寿番組TOP10
■禁無断複写転載
※オリコンランキングの著作権その他の権利はオリコンに帰属していますので、無断で番組でのご使用、Webサイト(PC、ブログ、携帯電話)や雑誌等で掲載するといった行為は固く禁じております。詳しいお問い合わせは、弊社広報企画部までお願いいたします。