2010年11月16日 18時00分
大学生の就職内定率57.6% 過去最低を記録
2011年3月に卒業予定の大学生の就職内定率は10月1日の時点で前年同期比4.9ポイント減の57.6%となり、同調査を開始した1996年度以来過去最低を記録したことが、文部科学省と厚生労働省の発表で16日、わかった。男女別にみると、男子は59.5%(同33.8ポイント減)、女子は55.3%(同6.3ポイント減)だった。
その他、短期大学の内定率(女子学生のみ)は22.5%、(同6.5ポイント減)、高等専門学校(男子学生のみ)は93.8%(同0.9ポイント減)、専修学校(専門課程)37.9%(同5.5ポイント減)。中学・高校新卒者の内定状況については、求人倍率は低下しているものの内定率は上昇しているという。
学生の就職環境は依然として厳しいが、厚労省によると2010年3月卒の新卒者のうち、未就職者は約5万5000人(前年度比約3万1000人増)にのぼっており、一度卒業すると新卒枠への応募が限定されることから既卒者の就活も問題に。厚労省は15日、卒業から3年以内は新卒枠で応募できるよう雇用対策法に基づく「青少年雇用機会確保指針」を改正。青少年の就職活動支援に取り組んでいる。