2013年01月15日 10時00分
<『みんなの家庭の医学』おさらいニュース>本当は怖い「ダイエット」と「リバウンド」
肥満も痩せすぎもNG。しかし繰り返しのダイエットにも思わぬ落とし穴が・・・!?
1月といえば正月太りの解消や「今年こそ理想の体型を手に入れよう」とダイエットに励む人も多いのでは? そこで、ORICON STYLEが朝日放送『たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学』(毎週火曜午後8時放送)とのコラボ企画で送る“おさらいニュース”では、ダイエット後の「リバウンド」がもたらす体への危険を紹介。芸能人・渡辺徹がダイエットとリバウンドの繰り返しで招いた生死をさまよう体験とは?
渡辺といえばふくよかな体型と明るい笑顔が印象的だが、昨年4月には突然の舞台降板後に緊急入院、6時間に及ぶ大手術を受けている。病名は「虚血性心疾患」。心筋梗塞や狭心症などの総称で、心臓の(筋肉を動かす)冠動脈に十分血液が行き渡っていない状態のことを指す。ここ数年間は体重90kg台をキープし、日頃の検査でも特に問題はなかったという渡辺は、なぜこのような疾患に陥ったのか?
20歳でデビューした当時の渡辺は、身長180cm、体重72kgと細身だった。だが、撮影現場では弁当3個に差し入れまで完食し、6年後には約2倍の130kgに。30歳で急性糖尿病を患った。この現状を打破しようと、妻・榊原郁恵は夫にダイエットを敢行したが、渡辺自身が夜中に妻の目を盗んで食事を摂る始末。その結果、ダイエットとリバウンドを繰り返す日々が続いた。
東京医科大学の小田原雅人先生によると「ダイエットとリバウンドを繰り返したことが、動脈硬化症が長期に渡って進行した一つの要因になっていると考えられる」と言う。ダイエットとリバウンドを繰り返すと筋肉が減り、リバウンド後の方が脂肪の割合が増加している事が多くなる。これを繰り返すと内臓脂肪が増殖して血管を保護するたんぱく質が減るため、血管が様々なダメージを受けると考えられている。渡辺の場合は、50歳という年齢も加わって動脈硬化がさらに進行したようだ。
渡辺は手術から7ヶ月後の12月に舞台復帰を果たし、現在は体重も20歳の頃と同じ位までに戻すことに成功。毎日の食事量を記録してウォーキングを行うなど、積極的に体調管理を実践している。
肥満は生活習慣病を招くが、急激な痩身を目的としたダイエットも体にとっては危険であるというのは周知の事実。だが、ダイエットに成功しても、その後また太ってしまう“リバウンド”もまた体に負担がかかる可能性があることを知っておきたい。
「みんなの家庭の医学」番組HP