2009年07月01日 15時00分
猫1000匹調査でわかった「毛の色」と「性格」
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ベネッセコーポレーションが発行する生活総合誌『ねこのきもち』は、飼い猫1000匹を対象に調査を実施。猫は“毛の色”によって性格が異なる傾向にあるとし、黒と茶が混ざったしま模様の“キジトラ”は、慎重で警戒心が強い性格、全身の大半が白一色の“白猫”は繊細な性格をしているなどと調査結果をまとめ発表した。
調査は、同誌読者と同Web利用者を対象に、計1000匹の飼い猫の「毛の色」と「性格」についてのアンケートを実施、“ノラネコロジスト”として、ノラ猫の社会や生態を研究する山根明弘氏に分析を依頼した。
黒と茶が混ざったしま模様“キジトラ”の慎重で警戒心が強い性格は、「猫の祖先といわれる野生動物のリビアヤマネコに近い毛色で、その野生的な性質を強く受け継いでいるのではないか」と山根氏は説明。また、映画『魔女の宅急便』に登場するジジでお馴染みの全身黒一色の“黒猫”は、友好的で猫にも人にもフレンドリーな性格。これについては「フランスの研究者が、黒い毛色のノラ猫は都心に多いという調査結果を紹介しています。争いを好まない黒猫は、他の猫に対しても人に対してもフレンドリーで集団生活に向いているのでしょう」と述べている。
遺伝学の父と呼ばれるメンデルが遺伝子の法則を発見して以来、猫の毛色が遺伝子によって決まり、性格にも影響していることがわかってきており、「猫の性格は持って生まれた遺伝による性質と生活環境が大きく影響するもの。同じく遺伝子で決まる毛色が性格と関係していても不思議はないと思いますよ」(山根氏)と話している。