2007年11月09日 23時00分
和式トイレ「もういらない」41.4%
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急にお腹が痛くなって、慌てて公衆便所に飛び込んだところ、和式トイレでガッカリしたなんて人はいないだろうか? 一方、誰が座っているかもわからない洋式の便座に座ることに抵抗がある、という人もいるだろう。オリコンが「洋式トイレと和式トイレについて」の意識調査を行ったところ、41.4%もの人が「和式トイレはもういらない」と回答していることがわかった。ちなみに、明日11月10日(土)は、トイレの日。
オリコンが中・高校生から40代までの男女1000人を対象に、和式トイレについて「まだ必要」「もう必要ない」の2択で質問したところ、58.6%が「まだ必要」、41.4%が「もう必要ない」と回答した。
「もう必要ない」の主な意見で圧倒的だったのは「しゃがむのは足腰に負担があるのでお年寄りにも子供にも向かない気がする」(東京都/20代社会人/女性)に代表されるように、非常に使い勝手が悪いという主張。中には「衛生面や機能面においても洋式の方が明らかに上回っている。トイレに関しては日本は負けを認めるべき」(千葉県/専門・大学生/男性)と、鼻息の荒い意見も。
その他「足がしびれる」「しゃがむのがイヤ」などが大半を占め、この千葉県/男性の意見ではないが、「和式トイレ」に憤りみたいなものを感じている人は少なくないようだ。また、若い世代の意見の中には、「古臭いし、時代に取り残された感じがあるし不便」(神奈川県/中・高校生/男性)というのもあった。
そんな意見が多数を占めたとはいえ、擁護派いわゆる和式トイレをまだ必要とする意見は、58.6%と過半数を超えている点も見逃せない。理由はほとんど「便座に直接座ること」への抵抗感だった。ただ、理由に「なんとなく」とだけ書いたアッサリした回答が非常に多いのも気になる。「くだらないことを聞くな」と言われているようで、少々申し分けない気分。
そんな中、洋式派の意見に「もうウォシュレットがないと生きていけないから」(石川県/専門・大学生/男性)というのがあった。和式のウォシュレットが開発されていないことを考えると、この意見がトイレの行方を示唆する大きなポイントのような気がしてくる。また、昨今、世界中が意識を高めているユニバーサルデザインの観点からみても、和式トイレの存続は、少々分が悪いような気がしてくる。
なお、今回の調査では「ウォシュレットがない生活はもう信じられない」についての2社択一アンケートも行った。結果は約2割の方が「信じられない」と、ウォシュレット依存型の生活を送っていることがわかった。
(07年11月2日〜11月6日、自社アンケート・パネル【オリコン・モニターリサーチ】会員の、中高校生、専門・大学生、20代社会人、30代、40代の男女、各100人、合計1,000人を対象にインターネット調査したもの)
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