2011年02月23日 09時00分
上野動物園に3年ぶりパンダ 2頭の様子を公開〜オスはソワソワ、メスは堂々
22日に発表された2頭のパンダの様子 (上)飼育舎内でソワソワしているオス(下)与えられた竹を食べるメス
21日夜、3年ぶりとなるジャイアントパンダ2頭が到着した上野動物園は22日、2頭の様子を報告した。落ち着きがなくソワソワと動きまわっていたオスはだんだん落ち着いてきており、「環境が変わって少し興奮しているのかもしれません、獣医師・飼育担当者も静かに見守り、落ち着くのを待っている状況です」(同園)。一方、メスは室内に入ってから30分ほどでエサを食べ始め、与えられた孟宗竹をたいらげ熟睡したという。来園したパンダはオスが2005年8月、メスが2005年7月生まれの5歳。
2頭は20日に中国・碧峰峡基地を車で出発し、成都へ。翌21日に成都から上海へ飛行機で運ばれ、上海で休憩したのちに上海空港から成田空港へ旅立った。輸送に使われた飛行機はジャイアントパンダがデザインされた特別塗装機で、機内では機長から乗客に向け、3年ぶりに来園する2頭のジャイアントパンダが一緒にフライトしている旨を告げるアナウンスがあったという。
成田での健康チェックを終え、21日午後11時36分にトラックで同園に到着。70社193人の報道陣が見守る中、22日午前0時20分にはオス、メスの順にそれぞれの飼育舎へ収容した。
3年ぶりにパンダを迎え入れる同園は飼育舎を大改造しており、「まずはゆっくり休ませて、今後は健康状態のチェックとともに環境に慣らし、3月下旬に一般公開する予定」としている。