大みそかに寝ると老ける? 日本の伝統的な正月を知る

鏡餅はなぜ飾る? 飾るならばどこがいい? 伝統を知って年越し準備を [拡大する]

鏡餅はなぜ飾る? 飾るならばどこがいい? 伝統を知って年越し準備を

 年を越す前に大掃除をし、正月飾りを家じゅうに飾り、おせち料理を作る。日本人なら誰しも行ったことのある伝統的な年越し準備だが、形骸化された今となってはそのいわれを知る人は少ない。そこで、日本の伝統的な正月を啓発する『お正月ニッポンプロジェクト』で一部監修を行う和文化研究家でライフコーディネーターの三浦康子さんに、日本の伝統的な正月の意味やマナーをうかがった。

◇門松やしめ飾り、鏡餅を飾る意味は?

 正月までに行う年越し準備の多くは、各家庭にやってくるお正月の神様・年(歳)神様を迎えるためと言われている。大掃除はもともと13日に行われていた「煤払い(すすはらい)」が元になっており、年神様を迎える前に家じゅうを清める神聖な行事。掃除が終わったら年神様が降りてくる際に目印となる門松、居場所を区切る“結界”となるしめ飾りを飾る。

 鏡餅も年神様が宿る神聖な“年神様の居場所”。そのため鏡餅は神棚や床の間に飾るのが一般的だったが、昨今は床の間がない家も少なくない。そんな時は1つ目をリビングの飾り棚、チェストの上など、飾りものをするのにふさわしい場所に。2つ目からは玄関、キッチン、洗面所、個室などに備えると良いという。ただし、「テレビの上は騒がしいので、なるべく避けたほうがよい」とのこと。

 ちなみに、29日は「二十苦」「苦松」と言われ、31日は葬儀と同じ「一夜飾り」になるので避けること。まだ飾っていない家は30日じゅうに飾りつけを行おう。

◇年越しそばを食べるタイミングは? 大晦日の過ごし方は?

 昨今では“年越しラーメン”“年明けうどん”なども話題だが、大晦日に食べる麺類といえばやっぱり年越しそば。この文化は江戸時代の町民の間で始まったとか。“長寿そば”“福そば”などの呼び名があり、1年の締めくくりに縁起をかついだことがわかる。ちなみにこの年越しそばを食べるタイミングだが「本来は年を越す準備が全てととのったあとに食べるので、大晦日の夜が理想です。夕食で頂いても、(午後11時台の)年越し前にいただいても構いませんが、0時までには食べ終えましょう」。

 年越しそばを食べたらいよいよ新年。だがここで注意したいのは、年神様は初日の出とともに現れるため、寝ないで待つ必要があること。うっかり寝てしまうと「白髪が増える」「しわが増える」という言い伝えもあるという。「どうしても眠くなったら“稲積む(いねつむ)”と言うと魔力から逃れられます」。

 昔の日本は元日に全員が歳を取る“数え年”が使われていた。そのため正月は国民の誕生日であり、年神様は新たな1年に幸せを運んでくる神様として敬われていたという。2011年はさまざまな事があったが、2012年は明るい話題で満たされたいもの。まだ何もしていないという人は、急いで正月準備を行ってはいかがだろう。

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