2009年07月17日 10時00分

後世に伝えたい漫画、1位は『SLAM DUNK』

後世に伝えたい漫画、1位は『SLAM DUNK』 〔写真は『SLAM DUNK』 完全版 第24巻〕  [拡大する]

後世に伝えたい漫画、1位は『SLAM DUNK』 〔写真は『SLAM DUNK』 完全版 第24巻〕 

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 本日7月17日は、1841年にイギリスの漫画週刊誌『パンチ』が創刊されたことに由来する“漫画の日”。漫画の文化は古く、数え切れないほどの名作が日本にも存在するが、誰だって1冊くらいは「自分の子供や、次の世代の子供たちにも読んでほしい!」というほど、思い入れの強い作品を持っていることだろう。そこで、オリコンでは『後世に伝えたい漫画』をテーマに、「漫画に興味がある」10〜30代の男女にアンケート調査を実施。その結果、バスケットボール漫画の金字塔である、井上雄彦の【SLAM DUNK】が1位に選ばれた。

 1位の【SLAM DUNK】は、高校バスケットボールを題材にした青春漫画。ギャグ要素も盛り込みながら“仲間の大切さ”や“夢に向かって突き進む姿”など、感動的なシーンも満載で「自分に大切なモノを教えてくれた作品だから」(埼玉県/20代/男性)、「面白いだけじゃなくていろいろなことを学べる。将来、子供にも読ませたい」(静岡県/20代/女性)というように、同作を“人生のバイブル”と位置づける人が多かった。

 続く2位は、モンキー・D・ルフィ率いる麦わら海賊団が“ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)”を探し大海原を航海する、尾田栄一郎の【ONE PIECE】。「賑やかな登場人物たちによって繰り広げられる冒険が楽しい」(静岡県/10代/女性)、「ワクワク感と感動をこれほどまで感じるに作品はないですね。読むたびに子供心を掻き立てられます」(京都府/20代/男性)との意見が寄せられ、男女を問わず“笑って泣ける漫画”として定評があった。

 3位にランクインしたのは、鳥山明の【ドラゴンボール】。友情や信念、躍動感のあるバトルシーンを事細かに描く同作には「当時、幼いながらに何度も心を打たれた」(神奈川県/10代/男性)、「大人になった今読み返しても、やっぱり面白いと思えるので」(富山県/20代/女性)と夢中になった人が多数。また、3月にハリウッドで実写映画化されていることから「世界に通用する漫画だと思う」(大阪府/20代/女性)と太鼓判を押す人も見られた。

  ランキング結果や寄せられたコメントをみると、ただ単に面白いというだけではなく“人間として大切なモノ”を学べる作品がより高い支持を集めていることがわかった。まさにこの要素こそが「後世に語り継いでいきたい!」と感じる最大の理由なのかもしれない。

(文:のつ、もりや、Dak Nakazawa)

【調査概要】
調査対象:「漫画に興味がある」、「漫画にまあ興味がある」と回答した自社アンケート・パネル【オリコン・モニターリサーチ】会員の10代、20代、30代の男女、各150人、合計900人
調査期間:2009年4月20日〜4月24日
調査方法:インターネット調査


順位作品名作者出版社
1位『SLAM DUNK』井上雄彦集英社
2位『ONE PIECE』尾田栄一郎集英社
3位『ドラゴンボール』鳥山明集英社
4位『ドラえもん』藤子・F・不二雄小学館
5位『サザエさん』長谷川町子朝日新聞出版
6位『名探偵コナン』青山剛昌小学館
7位『こちら葛飾区亀有公園前派出所』秋本治集英社
8位『ちびまる子ちゃん』さくらももこ集英社
9位『鋼の錬金術師』荒川弘スクウェア・
エニックス
10位『花より男子』神尾葉子集英社

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