2010年01月26日 15時00分
「サイボーグ009」まんが賞設立 リメイク漫画・シナリオが対象
■その他の写真ニュースはこちら
『少年サンデー』を発売する小学館は26日、石森プロと協力し『サイボーグ009まんが賞』を設立すると発表した。故・石ノ森章太郎氏の人気作『サイボーグ009』をリメイクした漫画・シナリオを対象としており、プロ・アマは問わない。また、優秀作は無料コミックサイト「クラブサンデー」や小学館発行の媒体に掲載される予定。石ノ森氏が亡くなって12年経った今、“漫画の王様”が生みだした名作に新しい息吹が吹き込まれるかもしれない。
『サイボーグ009』は1964年に連載が始まりその後劇場版映画、テレビアニメなどにもなった石ノ森氏の代表作のひとつ。サイボーグに改造されたコードナンバー「009」の島村ジョーが、同じくサイボーグにされた8人の仲間と共に世界平和のために特殊能力を駆使して戦うSFアクションで、シャープで魅力的な登場人物のほか、人種や環境、反戦など、さまざまな問題を包含した深みのあるストーリーが幅広い世代から支持を集めている。
そんな名作を題材にした同賞への応募は、「キャラクター・世界観を使用した少年・少女向け」であること、応募者が創作した未発表であることが前提。石森プロの小野寺章社長は「何かと暗いニュースが多い今、みなさんの作品で世の中に夢を与えていただきたい」とコメント。また、同社は「クラブサンデー」内に特設ページを開設し、募集要項のほか石ノ森氏の関係者インタビュー、『少年サンデー』の漫画家陣が描いたイラストなどを掲載して同賞をアピールしていく。