2008年08月12日 16時00分
オリンピックイヤーに売れるトヨタ・クラウン
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AV家電業界はオリンピックイヤーになると売り上げが伸びるというが、自動車業界にも似たような現象が起きる車種があるという。ガリバー自動車研究所のレポートによると、トヨタ・クラウンはオリンピックイヤーに販売台数が増加する傾向があり、今年も6月末の段階ですでに07年販売台数の約80%を達成。前年を超える売上台数になる可能性は高い。
トヨタ・クラウンといえば1955年の発売以来、純国産高級車の代表格として業界を牽引している“伝統と格式の車種”。公用車として利用されることもあるほか、その性能と安全性から自動車学校の教習車、警察車両に使われることもある。
同車種はバブル経済崩壊の影響により92年のバルセロナ五輪時は前年を割り込むことになったものの、96年のアトランタ五輪、2000年のシドニー五輪、04年のアテネ五輪時は平成大不況の真っ只中でありながらも前年を上回る販売台数だったという。
この現象は、同車種の改良時期が大きく影響していると同研究所は分析する。同車種の最新モデルは08年に発表されているものの、通常は五輪前年に改良を行うため、新作を求めて買い替え・購入を行うユーザーが増える時期が五輪年に合致するのだという。
ちなみに、北京五輪の年である08年現在までの状況は、ガソリン高、物価高で先行き不透明な時世であっても販売台数は上々。ハイブリッド車種が登場していること、07年の販売台数が思わしくなかったこともあり、「前年を上回る販売台数になる可能性は高い」と同研究所は予測している。